巨匠たちの映画術

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  • キネマ旬報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873762302

作品紹介・あらすじ

映画監督には"巨匠"と呼ばれるユニークなキャラクターを持った人間が何人もいる。その強烈な個性に焦点を当てながら、それが具体的にどう映像に反映されていくのかを考えてみたかった。いわば、巨匠監督の個性と映像テクニックとの相関関係が、本書の大きなテーマである。

感想・レビュー・書評

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  • 古今東西の16人の巨匠について、その特長や技術、思想をわかりやすく説明。
    以下、掲載順。
    黒澤明/溝口健二/小津安二郎/木下恵介/山田洋次/野村芳太郎/大林宣彦/スティーブン・スピルバーグ/フランシス・フォード・コッポラ/クエンティン・タランティーノ/スタンリー・キューブリック/アルフレッド・ヒッチコック/デヴィッド・リーン/ルキノ・ヴィスコンティ/フェデリコ・フェリー二/ルネ・クレマン
    黒澤とスピルバーグの分量が多かった。
    お気に入りの監督の作品が「なぜ好きだったのか」が言語化され再確認できて面白かった。

  • いわゆる巨匠の映像制作術を解剖した本。参考になりました。

  • フェリーニ、キューブリック、スピルバーグ、ヒッチコック、タランティーノ、コッポラ、黒澤、溝口・・・名映画つくりの達人たちの作るシーンはどうして魅力的なのか?そのテクニックにせまる映画論。これらを読んでわかることは、それら魅力的な画面が、天性のセンスから生まれるというよりも、自分の表現したいことがもっとも効果的に見える方法とは何かについて監督たちの妥協できない強度のこだわりがあり、そこから編み出された「工夫」の産物であるということだ。彼らの一流とは、こだわりの濃さのゆえの一流なのだ。

  • なんというか、映画を撮ったりしないのでわからないけど、実際撮る人には実践的、技術的には何の役にもたたないんじゃないのか、この本。映画好きのオッサンの独り言みたいな感じ。読み物としてまぁわかりやすいし、そこそこだから。

  • 黒沢・小津から始まりスピルバーグ、そしてフェリーニまで。国内外の巨匠がこだわった映画術の特徴・魅力を解りやすくまとめている。
    ただ、それぞれの映画を観たことがないと、紹介されているそれぞれのシーンとその撮影法などの理解がイマイチ深まらないかも。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家、映画評論家、音楽評論家。1951年佐賀市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科を卒業後、「キネマ旬報」パリ駐在員。帰国後、映像ディレクターとしてビデオ作品を演出。1985年から古湯映画祭(佐賀市富士町)の総合ディレクターを務め、その功績により「佐賀新聞文化奨励賞」を受賞。現在佐賀大学で教鞭をとる。佐賀新聞のコラム「シネマトーク」は45年目を超え、新聞単独連載の記録を更新中。2010年、モスクワ国際映画祭の「黒澤明シンポジウム」に招待され、日本代表として講演を行った。著作は『黒澤明 音と映像』(立風書房)、『シネマ・ミーツ・クラシック』(音楽之友社)、『映画でクラシック!』『殉愛 原節子と小津安二郎』(共に新潮社)、『巨匠たちの映画術』(キネマ旬報社)、『輝け!キネマ 巨匠と名優はかくして燃えた』(ちくま文庫)、『君は「七人の侍」を見たか?』(ヒカルランド)他多数。

「2023年 『北の前奏曲 早坂文雄と伊福部昭の青春』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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