映像の原則: ビギナーからプロまでのコンテ主義 (キネ旬ムック)
- キネマ旬報社 (2002年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873765808
感想・レビュー・書評
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富野監督がどのように考えて映像を創っているのか知ってから作品を観ると、ファーストガンダムもGのレコンギスタもそういう部分を探す新しい楽しさがある。
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映像の演出をする時は読み直す程度には、凄い本。
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御大のお言葉を聞け。
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映像とはどのように考え、撮るべきかを学べる。そして、映像に対する著者のとても熱い思いも伝わってくる。しかし、その熱い思いがノイズとなるような箇所も多数あり、読みにくくもなっている。
映像を客観的に学びたいなら、ほかの教科書のほうがいいかもしれない。著者の主観的な思いとセットで読みたいなら、この本はすごくオススメ。 -
日本語の意味が分からない。
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やっと見つかった!
というか、見つけた・・・。 -
映像作ってみたいとか、
アニメの仕事に就きたいとか、
むしろ、もう仕事にしてますとか、
そういう人は
有無を言わさず買え。
また本書は、
映像制作者へのテキスト、
実践的なマニュアルとしてはもちろんのこと、
富野監督が映像制作の後輩たちへ送る、
叱咤の中にも激励と愛を込めた
一冊のノンフィクション・ドキュメンタリーとしての一面のある読み物でもあるとも言える!!(御大信者限定) -
完成した作品は、明快(クリア)でなければならない。
「どのように美人であるか」を描くことが、作品のテーマになり、「その美人がスポーツをやっている」というのが作品の発端になり、「その美人は振られてしまった」というのがストーリーのアイデアになり、「振られた結果、美人はより美人になった」というのが、最終的なキーワードになる。その結果「走ることの素晴らしさに目覚めた人は本当に美しい」というのがアイデアとストーリーを帰結させるためのプロットになる。「美人でなくても美人になれる」という普遍的な真理を語ることでストーリーテリングに高めることができる。
会話をさせるときに、キャラクターの身体を話をする相手に向かわせてはいけない。実際には、そっぽを向けたまましゃべることはよくある。会話の内容によっては、相手に目を向けないことだってある。逃げる時に背を向けて逃げる→背中をもろに見せてしまったら相手から狙い撃ちされる。
目線の高さ 覗いているという感覚、見下しているという感覚、全体を観察しているという感覚→映像のダイナミズムを掴む
映像のダイナミズムとは、視覚的な印象によって心理的なものに作用するモメント
行動には必ず動機があるので、動機を理解すれば演技の創造性が生まれる
自由な動きが演技になることはありえない。何を表現するために演じられているのかという動機について考えていく。
演技=表現→感情と行動の整理
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映像演出の仕方が、秒単位で説明されていてとても興味深い本だった。
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『機動戦士ガンダム』の原作者・富野由悠季さん著作のムック。実写的手法からフィードバックしつつ経験則をまじえた映像の体系化、とでもいいましょうか、アニメーションで陥りやすい罠や失敗、実際の制作にあたっての留意点等、さすが長い間、現役で君臨されてるだけあって非常に実利的な内容になってます。勉強させてもらいました。