佐嘉城下町竃張

制作 : 三好不二雄  三好嘉子 

• 九州大学出版会

作品紹介・あらすじ

この竃帳の原本は、故鍋島直泰氏から佐賀県立図書館に寄託された佐賀藩の貴重な藩政資料である3万数千点に及ぶ鍋島家文庫の中に含まれている古文献で、嘉永7年(1854年)佐賀城下の各町の町役人から藩庁に提出された人別帳の形態をとる一種の戸籍簿ともいうべきもので、全31冊が残されています。当時の庶民の世帯の竃の数に基準を置いて、一戸一戸の宗門、職業、身分、年齢、家族の続柄まで克明に記載した竃帳は、当時の城下町の実態を客観的に学び取ることのできる貴重な資料です。