日英語対照による英語学概論

  • くろしお出版
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本棚登録 : 75
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874241691

作品紹介・あらすじ

日本語と英語の対照を基本とした初の英語学の教科書。英語学・言語学をリードする著者が最新の研究成果をおりまぜ、わかりやすく解説。西光義弘/影山太郎/三原健一/杉本孝司/窪薗晴夫/西村秀夫/高見健一/金水敏著。

第1章 音声学音韻論
 1.1 発話のメカニズム  
 1.2 音素と異音
 1.3 音節
 1.4 語アクセント
 1.5 イントネーションとリズム
 1.6 まとめ
 Further Reading

第2章 形態論とレキシコン
 2.1 形態論の仕事
 2.2 語の特徴
 2.3 形態素分析
 2.4 語形成過程の種類
 Further Reading

第3章 統語論生成文法
 3.1 句構造
 3.2 格と意味役割
 3.3 移動
 Further Reading

第4章 統語論 機能主義
 4.1 はじめに
 4.2 文の情報構造
 4.3 関係節
 Further Reading

第5章 意味論
 5.1 分野と立場
 5.2 さまざまな意味関係
 5.3 能動文と受動文(active and passive)
 5.3 形式意味論のアプローチ
 5.4 認知意味論のアプローチ
 Furter Reading

第6章 語用論
 6.1 文脈における言語の使用
 6.2 グライスの会話の協調原則
 6.3 ポライトネス
 6.4 発話行為
 6.5 間接発話行為
 6.6 命令文依頼表現の日英語対照
 6.7 日本語の謙遜志向と英語の自己主張志向
 Further Reading

第7章 英語史・補説・日本語史
 7.1 英語以前
 7.2 古英語
 7.3 中英語
 7.4 近代英語
 7.5 世界の英語
 付録 語形変化表
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 補説 日本語史
  1 日本語以前
  2 外面史外観
  3 内面史概観

感想・レビュー・書評

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  • 音声学・統語論・意味論など言語学の主要分野が1冊にまとめられている。各分野への入門編として使えるし、これ1冊の知識でも院受験に歯が立たないわけでもない。(但し、得意分野を作るために各分野の専門書を1冊は読んでおいた方がいいだろう)
    各セクションに練習問題がついており、自分の実力が試せる。

  • 斜め読みもいいところですが一応一通り読み通しました。
    形態論と語用論がいいな。

    • kurockrさん
      一通り読むのは結構時間かかったんじゃない?「英語史」「日本語史」が付いてるのがうれしい。
      一通り読むのは結構時間かかったんじゃない?「英語史」「日本語史」が付いてるのがうれしい。
      2012/02/02
  • 短大の科目の教科書となっていました。とにかく、読みづらいです。専門用語の説明が適切でないのがその読みづらさの一因となっていると思いました。明確な定義をせず、「こういったものを○○という」というような説明が多いです。教科書として執筆するなら、高校で習わない用語は丁寧に説明すべきだと思う。

  • 章の構成は、第1章から順に「音声学・音韻論」、「形態論とレキシコン」、「統語論 生成文法」、「統語論 機能主義」、「意味論」、「語用論」、「英語史(補説 日本語史)」となっていて、これを見ても分かるように、英語学の主要な分野が網羅されているので、英語学を勉強する人の教科書にもなると思う。またそれぞれの章で著者が異なるが、全く記述がバラバラというわけでもなく、有機的につながっている部分もある。これだけ網羅的な内容を1冊の本にまとめ(もちろん、例えば「統語論」で統語論の内容全てを扱いきれているわけではないが)、ある程度の専門性を保っているという本は限られていると思う。そして章末にFurther Readingが付いているのも良心的。個人的には「形態論とレキシコン」のところが勉強になった。「設問」として練習問題が付いているのも良かった。
     この本はそれまで断片的に読んでいたが、夏休みを利用して1日1章ずつノートにまとめながら読んでいき、自分だけの英語学ノートもできた。ちなみに練習問題には別冊で解答編『日英語対照による英語学概論 教師用(独習用)マニュアル』があります。本屋では見たことないので、図書館で探してみて下さい。

  • 英語に関して,音韻的,統語的,意味論的,語用論的,英語史的考察を説明した本。
    題名通り日本語と対照して説明している。
    特に最後の日本語史の説明はとても細かい。
    入門というよりは,ある程度馴染んでから読んだ方が効果的な気がする。

  • 概論でしかないが、この本だけで統語論の授業も語用論の授業も「優」が取れたから★4つ。

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