銀座ウエストのひみつ

著者 :
  • 京阪神Lマガジン
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874354360

作品紹介・あらすじ

「リーフパイ」や「ドライケーキ」などのお菓子、そして居心地のいい喫茶室も有名な「銀座ウエスト」。飾らなくて、質がよく、いいものを作りつづけ、人々から愛される。そんな銀座ウエストが大切にしている企業哲学の“ひみつ”に迫るエッセイです。

感想・レビュー・書評

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  • 人から銀座ウェストのリーフパイをいただいたときの特別感は半端ない。地方で暮らしていたときは、ああ、東京の、と思った。20代の頃か、初めて銀座の店舗に行った。シュークリームを食べた記憶がある。そのときに印象に残ったことは小ぶりな昔ながらの椅子に座っていた瀟洒な着物姿の女性の美しさ。そういう女性がくるお店なんだなぁ、と思ったものだ。だから、自分の食べていた大ぶりのシュークリームを上品な味と感じた上に、そのシンプルな室内内装に女性の着物が映えていて、銀座は他の街とは違うな、と強く思ったものだった。目黒のお店には庭園美術館の帰りか、昔、行ったことがある。
    「質実剛健」「清楚」の美しさ、変えないことと変わらないことの異なること、されど、こだわること、シンプル イズ ベストとはこの店の品々のことなのかもしれない。
    読んでよかった。

  • 銀座ウエスト愛に溢れた1冊。
    ものすごく凝ったもの、というわけではない。
    シンプルなものを、変わらず売り続ける。
    そんなイメージ通りの会社だった。

    個人的にもよく利用している。
    いつも変わらずにある、「東京のお土産」。

  • この本読んだら
    ますますウエストが好きになった。

  • 先ごろ、子連れの客への品性あふれるツイートで話題になった銀座ウエスト。その美味と品格のひみつに迫るドキュメンタリー。
    丁寧な情景描写、働く人たちの言葉、著者の思い。バランスよく丁寧に積み重ねられて、読み終わるころにはすっかりリウエストのファンに。
    今度銀座行ったら喫茶室訪ねよう^ ^

  • 猛烈に銀座ウエストに行きたい!リーフパイ食べたい!となること間違い無し。

    「ウエストにいると自分がいい人間になったような気がする」
    そういうものって確かにあるのですごくよくわかる。そういうものはずっと社長さんの言葉通り、大きく変わらず、でもずっとあって欲しいし、そういったものに自分も身を浸していたい。

  • リーフパイくらいしか知らないが、食べに行きたくなった。
    喫茶に入ったことがないから、歴史的とか懐かしいとかは分からない。
    だがなんとなく共感できた。

    多分次に帰郷するときのお土産はウエストのクッキーにする。

  • 流行りに飛びつかない、「変えない」のではなく「変わった」と(お客様に)気づかせないように変えることをもってよしとする…… 東京を代表する洋菓子舗「ウエスト」の「ウエストらしさ」をめぐる論考は、また、はからずも「東京らしさ」をめぐる論考にもなっている。その意味で、この本が関西の出版社から登場したということも興味深い。

    現社長を中心に、職人やウエイトレスら「ウエスト」を支える人びとの言葉には仕事への愛着がうかがえるが、どこかおっとりとしていて変にこけおどしなところがないのがいい。よくあるカリスマ社長が伝授する成功の秘訣といった趣きは皆無。アクの強さや個性より、社是である「真摯」という言葉を羅針盤にして帆船「ウエスト」号は今日も鷹揚に航海をつづけるのである。

  • リーフパイが大好きです。自分の結構披露宴の引き出物の一つに選んだぐらいです。
    そのウエストの歴史とコンセプトなどを知ることができました。今度、喫茶店に訪れたいと思います。

  • 青山ガーデンで以前にホットケーキを頂いた事があるのですが、ウェイトレスの方の応対が素晴らしくほっとした一時を過ごさせて頂きました。もちろんお料理も美味しく大満足でした、また行きたいな~。

  • 銀座ウエストのリーフパイ大好き☆
    けれども、手作りだなんて知りませんでした。
    材料を吟味して、よいものを作る職人気質の経営者&会社だと感じました。
    こんなにこだわっていたとは!
    ますますウエストのファンになりました♪

    写真もすばらしいです!!

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著者プロフィール

随筆家。1975年栃木生まれ。東京・浅草に暮らしながら、盛岡通いを続ける。生活哲学を映したエッセイに定評がある。著書に『京都カフェ案内』『猫の本棚』(平凡社)、『あのとき食べた、海老の尻尾』(大和出版)、『味見はるあき』(木村半次郎商店)などがある。

「2018年 『味見したい本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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