東京ヤミ市酒場 飲んで・歩いて・聴いてきた。

制作 :   
  • 京阪神エルマガジン社
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本棚登録 : 21
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874355565

作品紹介・あらすじ

戦後から高度経済成長期の前向きで勢いに満ちた時代の風景であるヤミ市酒場。「渋酒場」ブームの昨今、中高年はもちろん、若い世代にも注目されている。オリンピックを控えて東京の再開発の波は待ったなし!ヤミ市酒場が消えゆく現状に焦燥感を抱き始めた著者が、ペンと敬意を持ってヤミ市ゆかりの酒場や飲み屋街を訪ね、丹念に話を訊き書き留めた、酒場と街と人のものがたり。イラストはアメコミや浮世絵に影響を受けた作風で活躍中の黒地秀行。

感想・レビュー・書評

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  • 狭い大衆居酒屋で飲むやたらに濃い焼酎ハイボールみたいな一冊。なぜ濃いんだと思う?そこに気づくか気づけないか、何気なくハイボールを提供する女将さんはこちらが思う以上に我々を透かして見ているんだろうな

    開高健の闇三部作「輝ける闇」を彷彿とさせる戦後の混乱の最中で、あらゆる欲の吐口となったボロッボロのサンドバックのような遺構が、60年以上経った令和の現代に今なお存在しているのシンプルに凄いな。というか歴史の長さと重さが物を言うこのジャンルの飲み屋って絶対によそに真似できないので、カテゴリーとしての揺るぎない強さがある。まだ50歳ぐらいの先輩方が赤線地帯で有り難そうに酒を飲むぐらいなんだから、それはプロダクトとしての寿命が山を超えている証左に違いない。

    なんというか例えばオリンピックで外人観光客をこういう飲み屋を案内しだときに、ちゃんと成り立ちを説明できるかどうかってとても大切な気がする。赤線と青線、3回建ての理由、店が狭い理由、コの字型のカウンターの理由、ひしめき合ってる理由……綺麗なアクセントで早口に英語を話す綺麗なお姉さんやお兄さんたちの中に、これを説明できる方が一体どのぐらいの割合でいるんだろう。日本文化を深いところまで外国人に案内するなら、俺は絶対こういう店に連れて行くな。

  • 横長サイズ、イラストが多用。

    作者のライフワークのヤミ市飲み屋横丁を特集した一冊。

    西荻窪、吉祥寺、溝の口と興味あるところしか読めていない。

    著者の思い入れは十二分に伝わるが、変形サイズで読みずらい、諸事情があるのだろうがイラストより写真を見てみたいなど不満も残る。

    私は、ヤミ市酒場は、街の健全な新陳代謝を、権利関係の複雑さとそれを利用する人々によって、阻害してしまっている存在だと思う。

  • 面白かった!特に溝ノ口!暗渠にヤミ市!これは行ってみなければ。開渠時代の逸話もいい。野毛、横須賀、船橋もいい。知っているようで知らない街(の姿)ばかり。今度で掛けてみようっと。

  • フリート横田 著「東京ヤミ市酒場」、2017.10発行。首都圏13ヶ所の飲み屋の紹介です。新橋、新宿、渋谷、池袋、大井町、神田、赤羽、西荻窪、吉祥寺、溝の口、横須賀、野毛、船橋。もっともっと書きたい場所はあったでしょうね(^-^) 著者が、最後にどうしても書かずにいられなかったの飲み屋が3ヶ所、上野、三軒茶屋、立石です!

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著者プロフィール

文筆家・路地徘徊家。昭和54年(1979年)築地生まれ。幼少期は江東区東陽、その後は茨城県で育つ。出版社勤務を経て、独立後は編集集団「フリート」を立ち上げ、代表取締役を務める。タウン誌の編集長を経験したほか、現在も街歩き系ムックや雑誌の執筆・編集を多数手がける。戦後~高度成長期の街並み・路地・酒場・古老の昔話を求め徘徊。著書に『東京ノスタルジック百景-失われつつある昭和の風景を探しに』世界文化社(2017)がある。

「2017年 『東京ヤミ市酒場 飲んで・歩いて・聴いてきた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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