光の教会安藤忠雄の現場

著者 :
  • 建築資料研究社
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本棚登録 : 436
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874606964

作品紹介・あらすじ

時はバブルの真っ只中。しかし教会には建設資金がない。不思議なことに、そこに建築家は光明を見いだしていた。だが肝心の設計には未だ光明が訪れない…。ものづくりに賭ける人々が挑んだ苦難と感動を軽妙に描くノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/41564

  • 予算とかとの戦い

  • 建築家の本はどうしても建築家自身にスポットが当てられがちだが、この本は安藤忠雄氏は主役ではなく、関わった施主、施工業者にスポットが当てられているように感じる。光が当たる人の周りの陰で目立たないが誇りをもって自分の役割を果たす人々がいることをわからせてくれる。

  • 建築に対する思想的なことと実際的なこと。
    主役の教会の建設があまりにも波乱万丈に思えて、大丈夫…?本の半分過ぎたけど大丈夫…!?と心配になった。それでもまさに一歩一歩進んでいくのがすごいなと思ったし、いろんな工程において、目に見える物質的なものを作り上げる仕事だなあと思った。能力に加えて、人間性や価値観と信頼関係で成り立った案件だなあとも。
    p.341の文章が響いた。相手に期待をかけるのはこちらにもプレッシャーがかかる。そこを怠らずに、意図的に?結果的に?相手の意欲と能力を引き出すこと。
    オルガンの費用のくだり、笑った〜。
    最後まで読むまで我慢していたので、読み終えてから光の教会と、安藤忠雄氏の建築や本に出てきた建築を検索しまくった。いつか訪れたいと思う。

  • 光の教会―安藤忠雄の現場
    (和書)2009年12月24日 21:54
    2000 建築資料研究社 平松 剛


    安藤忠雄の伝説的経歴に随分憧れたものです。設計事務所の雰囲気がよく書かれていて、自分にはとても務まらないなって思う。でもこういう本を読むと、なんだか自分が日々過ごしてる中で無感動であったものに何か突然光が当たり、何かやれそうな高揚感みたいなものを感じる。ただ今の自分は、優劣がどうとかではなく自分に向いた何かに向かいたい。それが栄光に包まれたものではなくても。

  • 安藤忠雄が手掛けた大阪の小さな教会、通称「光の教会」の話。
    発案からお金のやりくり、安藤忠雄のこだわりと現場の折衝など、竣工に至るまでの紆余曲折を淡々と、しかしユーモラスに綴っている。

    安藤忠雄は、溢れ出る熱意と体力と才気で仕事をしている。
    その仕事ぶりがあまりにもワンマン過ぎて、今だったらパワハラとかで告発されて破滅しているだろうな…と思った。
    「教会が風雨に晒されてても良いんじゃないか?厳しい環境の中で信仰を深める、それこそ宗教のあるべき姿だ」というようなくだりがあっていかにも説得力がある風だったが、
    安藤忠雄は普通に住宅とかでも吹き曝しの空間を作るので、宗教とか関係なく自分がそういうの好きなだけだと思います。
    「(賛美歌を歌ったりするが)教会にオルガンはなくてもいい」と言い出すほど内装にこだわっているのに、音響に配慮しなかったせいで結局教会の人間がマイクとスピーカーを置かざるを得なくなったりしていて、でもそのことを『人間、不便を感じると、何かと頭を使うものなのだ。』と表現していて、安藤忠雄を守り過ぎな感が否めなかった。

    そこに住むひとのことを考えて設計するのが建築家の第一信条だと思っていたが、安藤忠雄はそうではなく、どちらかというと芸術家なのだ、と思うと納得する。
    安藤忠雄の才能よりも施主との間に立ち続けた部下の水谷さんに共感する本だった。

  • 光の教会を訪れたため、

  • 出来上がっていく過程のほかに建築家や数多くの人たちの履歴やエピソードも盛り込まれています
    沢山の情報モリモリなのに、まとまっていて興味深く読ませていただきました
    シロートにも分かりやすいコンクリートのところがとても参考になりました
    身近に安藤建築は、沢山あるので見に行こうと思います
    違った見方が出来そう!読んでよかったです

  • 安藤忠雄設計の「光の教会」が 完成するまでの道のりを綴った本。

    細部にまでこだわって、
    気の遠くなる作業を続けて来たからこそ、
    素晴らしい物が生まれるんだということを改めて感じた。

    安藤忠雄という人と一緒に働いたら物凄く辛そうだけど、一緒に創り上げて来た人達を本当に羨ましいと思う。

    いつか本物を見に行こう!
    またやりたいことが一つ増えた!!

  • 光の教会が出来上がるまでの流れ。
    特に何もないが面白く読めました。

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