- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784874983171
作品紹介・あらすじ
アフリカは人間社会の混乱が凝縮した世界だ。破壊され尽くした自然、殺戮の爪痕。苦しみ悶え、臓腑を掻き乱しながらも、アフリカの人々はなぜ踊るのか?気鋭のフォトジャーナリストが歴史、文化を交えて案内する、アフリカの光と影。
感想・レビュー・書評
-
グルメの感想が文学的(?!)で面白い。世界は広いのな、とつくづく思う。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常に興味深く読んだ記憶がある。ルポルタージュ風だが視点が鋭い。アフリカに興味のある人にはぜひ進めたい本。
-
ゆだねればいいんだ。ただゆだねればいいんだ。
大切なことは目に見えないんだよ。
アフリカ人の文化は精神の文化。
アフリカではラクダ、猿を食べる。
黒人奴隷としての西海岸の歴史がまだある。 -
アフリカ大陸の以下の国を巡った観光コースでない西アフリカの旅。
・チュニジア ・モロッコ ・モーリタニア ・ギニア ・シエラレオネ ・コートジボワール ・サントメ・プリンシペ ・アンゴラ ・ナミビア ・南アフリカ
文中に作者が引用した南アフリカ生まれの生命科学者ライワル・ワトソン氏の著書が気になった。
発行は2003年。
この時から現在、それぞれの国がどんな変貌を遂げたのか知りたいところ。 -
NDC294.04 2008年12月13日読了。
タイトルに惹かれて読んでみた。観光コースでない、とはどういうことか?
読者は、タイトルで惹かれるものがある。読んでみると、著者は、アフリカのサハラ以北より西海岸沿いに南下する。途中、モロッコ、モーリタニア、ギニア、と南部に向かっていくが、確かに日本人観光客は、絶対に行かないようないわゆる政情不安な危ない国が多い。なかでも、少年兵らによって手足を切断された人ばかりが残された村など、読んでいて、残虐さに目を剥くのである。とにかく、アフリカという国は豊富な地下資源に先進国の利権がからみ、それと当事国の政治家もからみで、ようするに貧富の差が非常に大きい。しかも軍事独裁色の強い国では、民衆は何も言えない。ほとんど北斗の拳に出てくるような国である。砂漠化が著しく、あと数年で埋まってしまうモーリタニアの辺境の町など…。しかし、地元新聞記者で独り抵抗を続けているジャーナリストなどもいて、そういう知人の助けを借りながらも著者は、次々とピンチを脱して旅を続けている。いろんな国が紹介されているが、あなたは、ギニア湾に浮かぶ島国サントメ・プリンシペという国をご存知だろうか?私は、この本を読むまでそんな国があるなんて知らなかった。この国が意外なことに台湾の絶大な支援を受けているという事実。反対に日本人はすごく嫌われているらしい。著者は到着後、しばらく日本人です、と自己紹介すると誰も振り向かないが、台湾人です、と嘘を言うと途端に大歓迎を至るところで受けたりするのである。と、アフリカは、世界中の国とつながっているわけで、そのあたりも興味深いレポートである。
空港などの賄賂要求も尋常でない。しかも至る所に武装兵。ほとんど戦場である。こうした、内乱の長く続いた国々は疲弊しきっており、我々日本人の目から見ると映画の中の出来事にしか感じられないが、これはまぎれもない現実である。世の中外国旅行が当たり前になったように思われるが、どっこい、まだまだ世界は広いと感じる一冊である。
アフリカに興味がある人は旅行前に絶対に読むべし。 -
これは単純に面白いです。ルポ系にありがちな安っぽい先進国批判や、肩肘張った文章ではなく。グルメリポートから巧みにアフリカの現在や政治に発展する筆運びは流石の一言。
-
地理選択の高校生諸君読んでますか?日本がヨーロッパ列強の植民地にならなかったのは本当にラッキーだったんですね。アフリカは人類発生の地なのですから本来は豊かな土地だったのでしょう。戦争と内戦がこんなにも荒らしてしまい砂漠化が広がっています。銃を持つ事を規制するのは重要なことだとつくづく思いました。ダイヤモンドを買うのも考えもの。