閉ざされた国ビルマ―カレン民族闘争と民主化闘争の現場をあるく

著者 :
  • 高文研
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本棚登録 : 18
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874984345

作品紹介・あらすじ

ビルマ(ミャンマー)に民主化の光は射すか!?ビルマを17年間見つめてきたフォト・ジャーナリストが、きびしい監視の目をかいくぐり、軍事政権下に生きる人びとを訪ね歩いた渾身のルポルタージュ。

感想・レビュー・書評

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  • ビルマ人が今でもミャンマーでなくバーマ(ビルマ)と呼んでいるのは、軍政のごまかしに対してNoと言っている。
    スーチーの基本哲学は、思想と行動の一致、正しい目的はそれにふさわしい正しい手段を用いない限り達成できない点だ。
    報道の自由のないビルマでは噂もひとつのメディアとして、信頼に足るニュースとしての役割を果たす。
    ビルマ人は、軍事政権は嫌いだが、イスラムはもっと嫌い。ビルマは仏教だから。

  • 17年間、ビルマを追い続け、ビルマ全土を歩きつくして書き上げた渾身のルポタージュである。何故ここまで体を張って命をかけて遣り通せるのか、まるで修行僧のようで、凡人の僕には到底考えが及びつかないのである。

    宇田さんが本書の中で書かれているが、ビルマが軍事独裁政権でありながらも観光客を受け入れるなどの開放政策をとっているのは、その政権が揺るがない自信を持っているからで、朝鮮民主主義人民共和国よりもずっと軍事体制的に強固であるからだと。

    そんな怖い国で取材して、公安に目をつけられたり、兵隊に山狩りをされたりしながらも、宇田さんは一度も拘束されたり追放されたりしたことがない。細心の注意を払いながら取材をするのは、心が安らぐ暇もなく神経をずいぶんすり減らしたことだろうと思う。そんな緊張感が伝わってくるので、読んでいるときはいつも心臓がドキドキするのである。

    しかし、ビルマと言えば、「ビルマの竪琴」ぐらいしか知らず、アウンサンスーチーもきれいな人だなぁってぐらいの認識だったので、恥ずかしい限りである。これで少しはビルマのことがわかったが、本書を読む限り、ビルマは絶望的な感じがする。民衆ももう諦めているような感じだ。

    いろんなことを知っていくにつれて、絶望感は増すばかりではないか…。

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