恐怖の館―世にも不思議な物語

制作 : Leonora Carrington  野中 雅代 
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875022862

感想・レビュー・書評

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  • 短編「デビュタント」以外は初めて読んだ。ごく短い、短編というより掌編の数々、中編の「リトル・フランシス」も面白かったけど、小説としては「耳ラッパ」の方が好き。ただ、最後の自伝的な「ダウン・ビロウ」は引きずり込まれそうで、注意して読まなきゃいけないほど怖かった。良いというより、凄い。

  • 狂ってる。
    現実と妄想(彼女にとっての現実だったのかもしれないが)の境目が曖昧になり、世界が歪む。
    物語だけでなく、自伝的な文章ですら。
    彼女のお話の世界を地でいく人なのだなぁ。
    訳者あとがきを読んでさらに、お話であっても彼女の背景を踏まえて楽しむのがいいのだと理解。

    ちょうど初期のCoccoとかどっぷり聴いている時期で、読むテンション的にはちょうど合致していたようにおもう。

    絵も描く人だったのですね。(絵も、というより絵が本職なのかな?)
    芸術家。生き方も含めて。
    http://blog.livedoor.jp/kokinora/archives/1026720319.html
    ここ読んでたら、いやー。。本物の絵見てみたくなった。すごい。

    雑誌モンキーのデビュタントや柴田元幸氏の本で興味をもって読んだのもあり、読むきっかけになった短編たちのがすき。
    長いと、とぶ話についていけなくなったり名前を覚えられなかったりしてしまうので。。
    話がとぶのにはついていかなくていいのかもしれないけど、今まであまりそういうタイプの文章を読んでこなかったものだから。

    でもなんだか気になるんだよなぁ。

  • シュールレアリストとして名高いレオノーラ・キャリントンの絵は何度か見ていたけど、小説を読んだのはこれが初めて。馬と人が入り混じるイメージが頻出し、残酷な描写も多いのがレオノーラ流か。しかしいちばん驚かされたのは、スペインで精神病院に収監されていた時の体験を生々しく記した「ダウン・ビロウ」。分裂と妄想状態にある思考を内面からこれほど明晰に述べた記述は少ないのではないか。ということは、あれらの小説も創作というより、かなりの部分は、彼女が実際に見たビジョンだったのかもしれない。「作品」なのか彼女の真実なのか、どちらにしてもきわめて強烈な印象を残す作品世界であることは間違いなく、特異な才能をあらためて実感する。

  • 6つの短編、1つの中編、精神病院収容時代を回想した『ダウン・ビロウ』の8篇を収録。『リトル・フランシス』は背後の人間関係が見えるとキャリントンの絶望が伺える。『ダウン・ビロウ』は必要以上に引きずられないように読んだ。ウニカ・チュルンの『ジャスミンおとこ』と比較してしまう。

  • シュルレアリストの中でもダントツに好きなレオノーラ・カリントンの小説。

    大人のための童話・・♪
    暗黒のファンタジーって大好き。

    「耳らっぱ」も古本屋で購入。
    “80歳になったアリス”という帯だけでもうれし涙が出ます。

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レオノーラ・キャリントンの作品

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