- Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875022886
作品紹介・あらすじ
本書は、古代ギリシア・ローマ以来の記憶モデルの変遷を跡づけ、中世に開発された奇怪な記憶術の数々を紹介するとともに、記憶術が社会制度・伝統に対して果たした役割、文芸に与えた影響、さらには読書と記憶、著述と記憶の関係、そして数々の貴重図版とともに、記憶のために書物のレイアウトがいかに工夫されたかを明らかにする。中世ヨーロッパ社会における記憶の働きに初めて光をあてた画期的研究書。記憶術と書物のレイアウトとの関係を明かす図版30点収録。
感想・レビュー・書評
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1314夜
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【要約】
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【ノート】
・松丸本舗主義で表紙が何気なく載せられてた。 -
中世のヨーロッパにおいて、書物は「頭のなかの絵を見ること」のために作られていた。
だから、執筆=読書=記憶だった、と著者はいいます。今日の読書や書物の常識からは、
想像もつかないことが精緻に論じられています。
「それってどういうこと?」と思う人、あるいは、「情報リテラシーって何」と疑問に
思う方は、ぜひ、繙いてください。書物と読書に関する常識的なイメージが根底から覆る
と思います。ただし、日本語訳の本書は五百数十ページの大著、圧倒されるかもしれません。
また、この本は、昨年度に担当した総合講座「図書館学」の「メディアの現在」の回に、
参考文献の一つとして取り上げ、要点を説明しています。今年度、総合講座「図書館学」を
取る予定の皆さんや中世ヨーロッパ書物史に関心がある方にお薦めします。
事務局 Y.N
越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000910984