表象の芸術工学 (神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ)

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  • 工作舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875023647

感想・レビュー・書評

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  • とんでもない
    脳が痺れる

    膨大

    ここの参考書籍読むだけで人生終わりそう

    「今まで知られていないことを知るというのはどういうことで、それにはたとえばどういう手続きがあるのかということ」
    「もうこのアプリオリというのは止めにしよう。・・・「もともとは」をヒントにしよう」

  • 杉浦康平がわざわざ招聘した高山宏って誰よ……という興味で読み始めたら、あれよあれよと高山ワールドの魔窟に引きずり込まれた。バーバラ・スタッフォードを読まないデザイナーはエセらしい。ほんまかいな。文学もデザインであって、建築的に捉えることができるというのは同意。漱石はすごい、らしい。

    記号学であらゆる分野を横断し、視覚効果から物事考える「ビジュアル・スタディーズ」は、言葉ではとらえどころがないぶんどこまでも広がりを持つ可能性がある。

    ……にしても引用される図版が濃すぎて、全体的に悪魔的に見える本書。が、ちゃんと読むと中身はポップでキッチュな極彩色の秘宝館。Webデザインの影響の濃いフラットデザイン全盛期現在においてはまったく無用の長物かもしれないが、いち人間としてはぐいと心も捕まえられる。美醜だけが、整理されているか否かだけがデザインの本質ではないことがよくわかる。商業デザインを支配するマネーすら交換価値の表象でしかないのだから。

    参考書籍を引きながらもう一回読もう。高山宏、恐るべし。

  • 10/25 読了。

  • 表象にまつわるさまざまな事柄、難しい事柄が、口語でわかりやすい言葉でまとめてあり、とても分かりやすい。ジェットコースターのようにすさまじい勢いでつながっていく。まさに「??????」と並んでいた物事が、ぽぽぽぽんっと「!!!!!」へと変わっていくような感じ。知るということが、これほど楽しいと感じられる本はない。

  • なんでもいい、「もの」や「こと」をつくりたい人にはオススメ。
    自分にとっては既知の事柄が、深く、平易な語り口で展開される。
    修論でビジュアルが重要だということを再認識させられた本。
    筆者の「綺想の饗宴―アリス狩り」が読みたいが、絶版。

  • (単行本 - 2002/9/10)
    新品: ¥ 2,940 (税込)3 点の全新品/中古商品を見る ¥ 2,940より

  • 高山宏の授業ライブ。とんでもない博識で圧倒されるのは毎度のこと。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。批評家、翻訳家。大妻女子大学名誉教授、副学長。著書に『アリス狩り』(青土社)、『近代文化史入門――超英文学講義』(講談社学術文庫)、『殺す・集める・読む――推理小説特殊講義』(創元ライブラリ)など多数。翻訳書にジョン・フィッシャー『キャロル大魔法館』(河出書房新社)、エリザベス・シューエル『ノンセンスの領域』(白水社)、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』(共に佐々木マキ画、亜紀書房)など多数。

「2019年 『詳注アリス 完全決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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