- Amazon.co.jp ・本 (75ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875553762
感想・レビュー・書評
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Thu, 27 May 2010
地域通貨LETSDoを広める活動をされている 西部忠先生が その仕組みと
思いについてかいてられる.
本書の特徴は,地域の人々をつなぐ「メディア」としての地域通貨に焦点をあてているところだろうか?
もちろん,厚みの故にしかたないのだが,地域通貨,いや通貨とは何か?という
議論では,先に紹介したエンデの遺言や,その他の著作の方が詳しい.
地域自治と繋げるという意味でか,提案されているLETSDoでは,行政の役割が大きい.
コミュニティビジネス的色彩で地域通貨をとらえているところが大きく,
大学っぽさが,見えた気がした.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★読む目的
地域通貨導入に向け、その仕組みについて知る!
★読書レベル
シントピカル読書
★メインブランチ
『はじめに』 『貨幣』 『コミュニティ』 『おわりに』
★INPUT
・地域通貨は、自分たちで貨幣をつくる試み。『地域』と『貨幣』の見方、考え方が
問われる。地域通貨は、『お金であってお金でないもの』
・貨幣の諸機能?価値尺度?購買手段?交換手段?決算手段?保存手段
・現代貨幣の特徴?不換紙幣(米や塩などの現物紙幣はもう使われない)?現金に
対し、預金通貨の割合が大きい?どの国家通貨も絶対的価値の物質的な裏付け
を持っていない。貨幣は相対的な購買力の関係を表す記号
・グローバリゼーションのなかで資本の移動性が顕著に増大した結果、金融不安定
性が高まり、実物経済がむしろ金融資本の動向に大きく振り回されるようになった
・あ金でない側面とは、人々をつなぎ、人々の関係を創造的にし、個性や価値、関心
を共有するコミュニケーション・メディアであるということ。
★ウガンダの感想
地域通貨は、自分たちの手でつくる、一定の地域でしか流通しない、利子の付かない
お金です。限定した地域内でぐるぐると回るので、どこにも行かず内部に留まり続けます。
そうすることで、地域内の経済取引を活発にしようとするのが、基本的な発想です。
★一言で言うなら
『お金であって、お金でないもの』
★OUTPUT
・『地域通貨』運営の大まかな手順を理解:?運営組織の立ち上げ?交換リストの
提出?会報(取引用リスト)の配布?取引相手の決定?取引と支払?取引結果
の報告
・地域通貨のスキームを考える(どういうヴィジョンで始め、運営していくかを地域の
コミュニティの人達と考える)
・小さな地域通貨は、交換してくれる人を見つけるのが困難。よって、継続的に地域
通過をバックアップしてくれるスポンサーを探す
・実際に成功している地域通貨を調べる
・お金、クーポンについての知識を増やす
★BookCrossingしたい度
『★★★☆☆』
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