高1からの出口現代文講義の実況中継

著者 : 出口汪
  • 語学春秋社 (2000年7月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875685487

高1からの出口現代文講義の実況中継の感想・レビュー・書評

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  • 「出口現代文講義の実況中継」シリーズの入門編です。

    講義形式で親しみやすいのですが、著者の本をすでに何冊か読んでおり、その方法論をマスターしているひとにとっては、やや冗長な解説に思えるかもしれません。また、はじめて著者の本を読むひとにとっても、もう少し著者の考えがまとまっている本を手に取ったほうが、現代文の力をつけるには近道ではないかというきがします。

    あるいは、簡単に正解できるような設問が多いことが、問題なのかもしれません。なんとなく問題を解いていても正解になってしまうので、著者の提唱する論理的な読み方の必要性が意識に上ることのないまま読み進めてしまう読者もいるのではないでしょうか。

  •  「高1からの」というコンセプトに興味を持って購入。でも、考えてみたら、「小学生に大学入試を解かせる」と仰る先生もいるなかで、特別なことではなかったなーと。

     さて、最近じわりじわりと胡散臭くなってきている出口先生ですが、本書は「高1からの」と掲げるだけあって、出口先生の言う「論理力」なるものがわかりやすく解説されています! 誤解を招く言い方をするかもしれませんが、思うに、「感覚」で解くための手法として出口先生の言う「論理力」は優れたものだなーと思わされちゃった。
     もちろん、出口先生からすれば決して「感覚」ではないのだけれど、この「論理力」はいわゆるフィーリングで国語の問題がとけちゃっていた人の思考を文章化したものだ。そういった意味で、「論理力」を身に付ければ、フィーリングで国語が解けるような人に近づくことができそう。多分、そういう「フィーリング」を身に付けることが「論理力」を身に付ける目標なのではないかしらん。毎回毎回、試験問題を読むたびに「こことここの論理展開が・・・」と考えるのは現実的じゃない。あくまで、感覚として論理展開を受け取る方が自然だと思うのです。

     ということは、本書の言うような「現代文の解き方」は読者にある種の「能力」を備えさせることを目標としている。ともすれば、自己啓発のような。こうなってくると難しい。自己の能力を開発するなんて、一筋縄ではいかないからね。本書を読んで「わかった気」になることもある、これが一番の不安要素ですな。この本が見ているのは、問題を解けるようになることではない。そうではなくて、さらにもっと先のことを見ているのだと意識する必要がありますねー。


    【目次】
    はしがき
    第1回 論理とはどういうことか
    第2回 読解の基本公式
    第3回 遠藤周作『母なるもの』
    第4回 竹内靖雄『経済倫理学のすすめ』
    第5回 福原麟太郎『文学と文明』
    第6回 外山滋比古『日本語の論理』
    第7回 霜山徳爾『人間の限界』
    ※問題部分は別冊形式になっています。

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