高1からの出口現代文講義の実況中継

著者 :
  • 語学春秋社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875685487

感想・レビュー・書評

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  • 「出口現代文講義の実況中継」シリーズの入門編です。

    講義形式で親しみやすいのですが、著者の本をすでに何冊か読んでおり、その方法論をマスターしているひとにとっては、やや冗長な解説に思えるかもしれません。また、はじめて著者の本を読むひとにとっても、もう少し著者の考えがまとまっている本を手に取ったほうが、現代文の力をつけるには近道ではないかというきがします。

    あるいは、簡単に正解できるような設問が多いことが、問題なのかもしれません。なんとなく問題を解いていても正解になってしまうので、著者の提唱する論理的な読み方の必要性が意識に上ることのないまま読み進めてしまう読者もいるのではないでしょうか。

  •  「高1からの」というコンセプトに興味を持って購入。でも、考えてみたら、「小学生に大学入試を解かせる」と仰る先生もいるなかで、特別なことではなかったなーと。

     さて、最近じわりじわりと胡散臭くなってきている出口先生ですが、本書は「高1からの」と掲げるだけあって、出口先生の言う「論理力」なるものがわかりやすく解説されています! 誤解を招く言い方をするかもしれませんが、思うに、「感覚」で解くための手法として出口先生の言う「論理力」は優れたものだなーと思わされちゃった。
     もちろん、出口先生からすれば決して「感覚」ではないのだけれど、この「論理力」はいわゆるフィーリングで国語の問題がとけちゃっていた人の思考を文章化したものだ。そういった意味で、「論理力」を身に付ければ、フィーリングで国語が解けるような人に近づくことができそう。多分、そういう「フィーリング」を身に付けることが「論理力」を身に付ける目標なのではないかしらん。毎回毎回、試験問題を読むたびに「こことここの論理展開が・・・」と考えるのは現実的じゃない。あくまで、感覚として論理展開を受け取る方が自然だと思うのです。

     ということは、本書の言うような「現代文の解き方」は読者にある種の「能力」を備えさせることを目標としている。ともすれば、自己啓発のような。こうなってくると難しい。自己の能力を開発するなんて、一筋縄ではいかないからね。本書を読んで「わかった気」になることもある、これが一番の不安要素ですな。この本が見ているのは、問題を解けるようになることではない。そうではなくて、さらにもっと先のことを見ているのだと意識する必要がありますねー。


    【目次】
    はしがき
    第1回 論理とはどういうことか
    第2回 読解の基本公式
    第3回 遠藤周作『母なるもの』
    第4回 竹内靖雄『経済倫理学のすすめ』
    第5回 福原麟太郎『文学と文明』
    第6回 外山滋比古『日本語の論理』
    第7回 霜山徳爾『人間の限界』
    ※問題部分は別冊形式になっています。

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プロフィール

1955年東京生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了。広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定理事、東進衛星予備校講師、出版社「水王舎」代表取締役。現代文講師として、予備校の大教室が満員となり、受験参考書がベストセラーになるほど圧倒的な支持を得ている。また「論理力」を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発、多くの学校に採用されている。著書に『出口汪の「最強! 」の記憶術』『芥川・太宰に学ぶ 心をつかむ文章講座』『大人のための本当に役立つ小学生漢字』(以上、水王舎)、『東大現代文で思考力を鍛える』(大和書房)、『出口汪の「日本の名作」が面白いほどわかる』(講談社)、『論理思考力をきたえる「読む技術」』(日本経済新聞出版社)、『やりなおし高校国語・教科書で論理力・読解力を鍛える』(筑摩書房)など。小説に『水月』(講談社)がある。

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