- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875686897
感想・レビュー・書評
-
やらないと損する一冊です。そもそも、現代文を熱心に勉強しようという発想自体なかった私。少し早く気づいていたら、受験の結末は違っていたかもしれません……!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第2巻では、次第型のマーク式問題や記述問題のほか、現古融合問題や明治文語文、詩を含む問題など、やや毛色の変わった出題形式のものが含まれています。
とはいえ、本文の主張と具体例や比喩をかさねあわせて読む方法や、本文中に根拠をさがし求める方法など、著者の提唱する解法はこれらの問題でもまったくおなじように通用することが、具体的な問題の解説を通してわかりやすく説明されています。
CD講義は、永井荷風の『墨東奇譚』についての問題で、設問には200字の記述問題が含まれていますが、音声だけでの説明にもかかわらず、要を得た解説だと感じました。 -
「『あるがままにつかむ』というのは…他のものも全部きちんと知ってないと、その作品とどう違うか明瞭化できない」。道理で。
「在るがままにきちんと対象をつかんだ上で、じゃあ、それをどう評価するか、というのが、学問なんですよ。そのために他のものと比較したり作業を行うわけです」。単なる受験対策にとどまらない内容。
悪いことをするのは悪いことをせざるを得ない境遇だったから。だからその人の良心は傷んでいる、という入試で使われた素材の解釈を読んでなるほどと思う。