ガラスの動物園

  • 劇書房
3.08
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本棚登録 : 31
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875745570

作品紹介・あらすじ

この芝居はトムの追想から始まる。彼は、捨て去った過去へ、家族の思い出の中へ、その愛の痛みの世界に帰っていく。その世界には、外とのつながりを見つけられない自閉症の姉と、過去の華やかな思い出の世界に生きている母親がいる。彼女自身があたかも自分の収集するガラスの動物のように、壊れやすい心を持った姉のローラ。惨めな現実の中で、子どもたちを叱咤激励しながら悪戦苦闘している母のアマンダ。トムは家族を養うだけの単調で退屈な日常の中で、ひたすら外の世界へ飛び出す機会をうかがっている。そんなトムの家族のもとに一人の青年ジムが訪れる。ジムは極端に人見知りをするローラがこれまで好きになったたった一人の男性だった。そしてローラにとっての一生に一度の心ときめく時間が訪れる。しかしジムは自分に婚約者がいると告げて去っていく。

感想・レビュー・書評

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  • 糸の様に細く引き伸ばされたガラスを見ると二つのことを思う。
    なんと美しい、そして、なんと壊れやすそうなと。
    軽やかで繊細だが、哀しい。
    過去を切り捨てた人間と過去に取り残された人間への慰撫。
    レクイエムのようで、優しさのこもった劇。
    だが、優しすぎる、というのが意見。
    『欲望という名の電車』のような、また『風と共に去りぬ』のような南部出身の女性の性格の不羈はない。
    強いて言えばチェーホフに似ている。

  • He wrote the story of his own life. it meas autobiographer. The Glass Menagerie means the zoo made by the animal of glass

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著者プロフィール

1911-1983。アメリカ合衆国ミシシッピ州生まれの劇作家。約60の戯曲と2冊の詩集を出版している。1944年に『ガラスの動物園』がブロードウェイで大成功を収め、1948年には『欲望という名の電車』で、1955年には『熱いトタン屋根の猫』でピューリツァー賞を受賞している。

「2019年 『西洋能 男が死ぬ日 他2篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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