- Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875745570
作品紹介・あらすじ
この芝居はトムの追想から始まる。彼は、捨て去った過去へ、家族の思い出の中へ、その愛の痛みの世界に帰っていく。その世界には、外とのつながりを見つけられない自閉症の姉と、過去の華やかな思い出の世界に生きている母親がいる。彼女自身があたかも自分の収集するガラスの動物のように、壊れやすい心を持った姉のローラ。惨めな現実の中で、子どもたちを叱咤激励しながら悪戦苦闘している母のアマンダ。トムは家族を養うだけの単調で退屈な日常の中で、ひたすら外の世界へ飛び出す機会をうかがっている。そんなトムの家族のもとに一人の青年ジムが訪れる。ジムは極端に人見知りをするローラがこれまで好きになったたった一人の男性だった。そしてローラにとっての一生に一度の心ときめく時間が訪れる。しかしジムは自分に婚約者がいると告げて去っていく。
感想・レビュー・書評
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糸の様に細く引き伸ばされたガラスを見ると二つのことを思う。
なんと美しい、そして、なんと壊れやすそうなと。
軽やかで繊細だが、哀しい。
過去を切り捨てた人間と過去に取り残された人間への慰撫。
レクイエムのようで、優しさのこもった劇。
だが、優しすぎる、というのが意見。
『欲望という名の電車』のような、また『風と共に去りぬ』のような南部出身の女性の性格の不羈はない。
強いて言えばチェーホフに似ている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
He wrote the story of his own life. it meas autobiographer. The Glass Menagerie means the zoo made by the animal of glass