引きこもるという情熱

著者 :
  • 雲母書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876721214

作品紹介・あらすじ

引きこもりには、往路・滞在期・帰路がある。そのプロセスを十全に歩みきることしか、引きこもりからの帰還はありえない。引き出し症候群と、その周辺にある考え方を論理的に批判し、引きこもり現象を全面肯定する。

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすい本だった。

    引きこもりを病理として捉えるのではなく、社会現象として分析していた。基本的スタンスは肯定的視点である。




    作成日時 2007年03月05日 19:30

  • 「引きこもりの期間が、作家としての自分の源」~そんなふうに書いていた人がいた。今思うと、家で音楽を聞いたり、本を読んだりして自分の中を耕していたそうな。
    ~そんなエピソードを知ってから、引きこもりを良い方向から捉えると未来を創るエネルギーになるのでは?という疑問が片隅にあり、タイトルに惹きつけられた。
    社会現象としての背景・ステップ・秘めた可能性などに触れられているようで、これから読むのが楽しみである。

  • これまでの社会的引きこもり論にはその「社会的」なるもへの言及がなかった。さらに、その結果「引きこもり」を病理とみなし、治療の対象と考えてきた。本書は、これまでの引きこもり論を徹底検証する中から、その発生から回復までのプロセスを丹念に考察する。さらに一歩踏み込んで、「正しい引きこもり」についての提案を行っている。『ついていく父親』『母という暴力』に続く、著者渾身の書き下ろし。

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著者プロフィール

評論家。1942年東京生まれ。上智大学経済学部卒業。著書に『家族という意志』(岩波書店)、『家族という絆が断たれるとき』『宿業の理想を超えて』『「孤独」から考える秋葉原無差別殺傷事件(共著)』(以上、批評社)、『ひきこもるという情熱』『〈宮崎勤〉を探して』『「存在論的ひきこもり」論』(以上、雲母書房)などがある。

「2013年 『子どものための親子論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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