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- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784876981106
作品紹介・あらすじ
前411年から前362年までのギリシア史(原題は『ヘレニカ』)。トゥキュディデスが筆をおいたペロポネソス戦争末期から語り始め、コリントス戦争、「大王の平和」を経て、テバイ軍がラケダイモン・アテナイ等の連合軍と対抗した「マンティネイアの戦い」に至るまでが語られている。哲学者でもある著者の筆は、戦争の経緯のみならず、諸ポリスの内部事情や将軍たちの利害までも如実に描く。
感想・レビュー・書評
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ソクラテスの弟子クセノポンがペロポネソス戦争から、ラケダイモーンの凋落を示すことになるコリントス戦争、テーバイの台頭までを描いている。本書は、クセノポンの全7巻のうち4巻まで、コリントス戦争までを描く。ペロポネソス戦争は2巻にて完結し、その後、ギリシャの地を舞台に各ポリスの抗争が巻き起こる。挙句のはてに、ペルシャ戦争で撃退したはずのペルシャに調停を頼んだり後ろ盾になってもらおうとしたりと何のための戦いであったのだろうかと感じる。通じて感じるのは、時代であったとはいえ、暴力がつきまとうことによる各政体の脆弱さであろう。そして、寡頭政よりも民主制の方が僭主の発生が容易いという皮肉である。
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