古代マヤ石器の都市文明 (学術選書 4 シリーズ:諸文明の起源 11)

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  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876988044

作品紹介・あらすじ

ごく最近まで,マヤはつねに好奇のまなざしで見られ,「謎の文明」とされてきた.この「謎」に挑戦し,考古学と関連諸科学による学際的な研究が組織されたのは 20世紀後半である.その結果,ようやく「石器の都市文明」の全容が明かされた.本書は, 2000年におよぶマヤ文明の栄光を,初学者にも分かりやすいように平明に描いた初めての通史である.

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  • [ 内容 ]
    ごく最近まで、マヤはつねに好奇の眼で見られ、ミステリアスな「謎の文明」とされてきた。
    20世紀後半から事態は一変、考古学と関連諸科学による学際的な研究が組織され、「謎」に科学のメスが入った。
    旧大陸とは異なった神殿ピラミッド、王権、そしてマヤ文字、農業体系…。
    さらに、マヤは大きな地域差を有した「石器の都市文明」であったということが解明された。
    この古代マヤの全容を通史として、わが国を代表する若きマヤ研究者が、100枚を越える豊富な図版を駆使して「新しいマヤ文明観」をいきいきと描く。

    [ 目次 ]
    第1章 「都市なき文明」から「石器の都市文明」へ
    第2章 マヤ文明の起源―先古典期マヤ文明
    第3章 古典期マヤ文明の王権と初期国家群の発達
    第4章 「石器の都市文明」を支えた「技術」
    第5章 古典期マヤ都市の盛衰
    第6章 コパン、アグアテカの事例にみる「石器の都市文明」
    第7章 マヤ低地南部の「古典期マヤ文明の衰退」とマヤ低地北部の全盛
    第8章 後古典期マヤ文明とスペイン人の侵略
    第9章 マヤ文明と現代世界

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著者プロフィール

茨城大学人文社会科学部教授(マヤ文明学,メソアメリカ考古学,文化人類学専攻)。
1962年京都市生まれ。東北大学文学部史学科考古学専攻卒業。ピッツバーグ大学人類学部大学院博士課程修了。人類学博士(Ph.D.)。1986年以来,ホンジュラスのラ・エントラーダ地域,コパン遺跡,グアテマラのアグアテカ遺跡,セイバル遺跡,メキシコのアグアダ・フェニックス遺跡や周辺遺跡などでマヤ文明の調査に従事している。「古典期マヤ人の日常生活と政治経済組織の研究」で日本学術振興会賞,日本学士院学術奨励賞を受賞。日本を代表するマヤ文明学の推進者。
【主な著書】
『マヤ文明を知る事典』(東京堂出版,2015年),『マヤ文明 密林に栄えた石器文化』(岩波新書,2012年),『古代メソアメリカ文明 マヤ・テオティワカン・アステカ』(講談社選書メチエ,2007年),『古代マヤ 石器の都市文明[増補版]』(京都大学学術出版会,2013年)など多数。他,欧文による研究書・論文多数。

「2022年 『マヤ文明の戦争 神聖な争いから大虐殺へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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