- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784876988150
作品紹介・あらすじ
恋をすると胸がドキドキしたり、眠れなくなったりします。我を忘れて傷つくこともあれば、相手にふさわしく自分を高めて綺麗になることも。-でもこれは、誰しもがいだく自然な感情ではないのです。そんな素敵な「恋愛」が生まれたのは、実は12世紀のフランスでした。当時の文学作品に描き出された恋人たちの姿を通して、現代日本の私たちまでつながる恋愛観をさぐり、華やかに咲き誇る文学の花園の散歩道へご案内します。
感想・レビュー・書評
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60ページで挫折。今の恋愛観に近いものが12世期ルネサンスの時代にフランスで誕生したという事実は面白いと思ったが、そもそも中世ヨーロッパの宮廷に興味が持てないのか、60ページが限界だった。
ちなみに読み始めたきっかけは言語と論理の最終レポートの資料として。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「恋愛」が人間の「自然」な感情ではなく、12世紀フランスの宮廷文化にその生誕地を持っているということは、とくに佐伯順子の「恋愛」輸入説とそれに対する小谷野敦の執拗な批判によって、今では一般に広く知られるようになり、「恋愛」を相対化する議論を目にする機会も増えました。本書は、そうしたフランスの宮廷文化における「恋愛」事情について、当時の文学作品などを紹介しつつ解説しています。
「12世紀フランス文学散歩」というサブタイトルを持つ本なので仕方がないのですが、「恋愛」がその後どのような経緯を経て、現在のように広く人びとに受け入れられるようになったのかという経緯についても、知りたかったように思います。 -
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