アインシュタインの反乱と量子コンピュータ (学術選書 41)

著者 :
  • 京都大学学術出版会
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876988419

作品紹介・あらすじ

「同じモノやコトが、同時に複数の姿をとる」などあり得るのか?-アインシュタインが提起したパラドックス"EPR"。量子力学の創業者たちを当惑させた「理論」が、21世紀の先端技術を目指す量子情報研究で「何の疑いもせずに」使われている。真理と制度をめぐり"科学とは何か"で揺れる現代科学の転換期を、「物理学の世紀」で消されたマッハにまで遡り、"物理帝国の埋蔵金"を理論物理学の泰斗がスリリングに描く。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は京大名誉教授、宇宙論などの佐藤先生。タイトルに量子コンピュータとある割には量子コンピュータの話題は少なく、量子力学を中心とした物理学の歴史と随想といったところか。ベルの不等式の解説が詳しい。

  • 科学や科学者を読み物で俯瞰すると、必ず面白い発見がある。それにしてもマッハは間が悪いというか時代に合わなかったというか。

  • 相対性理論から量子力学,量子論までの科学史を扱ったもの.タイトルに量子コンピュータとあるが,量子コンピュータを真正面から扱ったものではなかった.

  • 2017/07/25 初観測

  • ERP相関など量子力学の気持ち悪さが今どういう状況なのか一通り解説してくれているので、すっきりしないながらもすっきりする。量子力学からhをとったのが量子情報という説明には騙されたような気がするもののふむふむ。ならば統計力学からkをとったのが情報工学か、いや逆か。うむむ。

  • 図書館本。
    面白い。でも急いで書いたか校正したかで、ワープロの変換ミスのようなところが何件か。内容の理解には支障ないが。

  • う~んタイトルの量子コンピュータの部分はさらっと流されていて、どちらかと言えば量子力学の歴史と哲学的な話が多い。きっと物理学を学ばれている人向けの本だと思います。ちょっと私のような素人では敷居が高かったです。星2つは本の内容と言うよりも私のレベルに合って無いと言う意味です。

  • 久々の物理本。非常に読みやすい本でした。大好きなEPRネタでワリと引っ張ってくれました。数式も出てきますが、ワリと一般化された内容で、量子としてはわかりやすい部類の書籍で、でもあまり簡素化し過ぎていない丁度いい具合の書籍だと思います。

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著者プロフィール

1938年生まれ,1960年京都大学理学部卒業,1964年同大学院中退。1974―2001年京都大学教授,基礎物理学研究所長,理学部長を歴任。2001―2014年甲南大学教授。


「2014年 『林忠四郎の全仕事 宇宙の物理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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