心理療法論 (学術選書 53 心の宇宙 7)

著者 :
  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876988532

作品紹介・あらすじ

心理療法の「個別性」から何を導くか。まず、心理療法の始まりから終結までに生じるさまざまな事象を考察し、その本質にかかわる重要な要素としての「言葉」に焦点を当てる。さらに、心理療法に現れ出てきた事象を基盤にして人間の生成過程を理解するという臨床人間形成学の立場から、神経症・境界例・精神病等を病むという人間存在のあり方の本質に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 人間はこの世に生を受けるや否や、この人間形成の二重性を歩み始めるのであるが、それは人間における自己発見への道であると言える。そこには自己の対象化が、理想の自己像の追求が伴われている。
    鏡の中の自己像を理想像として引き受けるためには、他社を、そして他社の視線を介することが不可欠である。

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著者プロフィール

伊藤良子:
聖路加看護大学(現聖路加国際大学)卒業後、聖路加国際病院勤務を経て渡独、Freies Jugendseminar、Fortbildungsinstitut des Verbandes anthroposophisch orientierter Pflegeberufe e.V.(アントロポゾフィー継続看護教育インスティトュート)でシュタイナー看護(アントロポゾフィー看護)を学ぶ。その間Filderklinik、SonnenHof、GemeinschaftsKrankenhaus Herdeke、Friedrich-Husemann-Klinik、Ita Wegmann klinik(現Klinik Arlesheim)にて研修。同ゼミナールにて湿布療法、リズミカルアインライブングの助手を勤める。帰国後、奈良文化女子短期大学非常勤講師、バプテスト看護学校非常勤講師を経て1997年京都市立看護短期大学講師・准教授。京都ノートルダム女子大学大学院人間文化研究科修士課程卒業。2014年京都看護大学准教授。専門は母性看護学。訳書に「看護記録をマスターする―実践の質的向上をめざして」医学書院(共訳)。

「2016年 『シュタイナー・リズミカルアインライブング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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