天然ゴムの歴史: ヘベア樹の世界一周オデッセイから「交通化社会」へ (学術選書)

  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876988600

作品紹介・あらすじ

タイヤの原料として現代の交通化社会を支えるゴム。天然ゴムを産み出すヘベア樹(パラゴムノキ)は現在主に東南アジアと南アジアで栽培されているが,その原産地はアマゾンである。ゴムの樹はどのようにしてアマゾンを脱出し,世界中に広まったのか? また,それは人類の社会に何をもたらし,どこへ導くのか? ヘベア樹の移植と交通化の立役者であるウイッカム,フォード,マーカム,リドレイら4人の男の生き様を軸に,天然ゴムのダイナミックな歴史を生き生きと語る。

感想・レビュー・書評

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  • ゴムの木へベア樹。

    アマゾンでうまれたこの植物が時代を越えながらその様々な偶然あるいは情熱、または思惑によって世界を一周し、地球の裏側とも言える東南アジアにて花を咲かせるに至る経緯。
    またその旅の終焉としてフォードによってアマゾンへ帰還することになるがその時すでにアジアの樹として帰化してしまっていたへベア樹にとってアマゾンではもう二度とその花を咲かせることはできなかったこの数奇な運命。
    それらのオデッセイに関わる不可思議な人間たちを通してそのドラマを垣間見ることのできる良書。
    決して化学書ではない。
    歴史絵巻物というべき作品。

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著者プロフィール

1942年 大阪に生れる1965年 京都大学工学部(高分子化学科)卒業 1969年 京都大学大学院工学研究科博士課程(高分子化学専攻)中退 同年 京都工芸繊維大学工芸学部(工業化学科)助手,(同 助教授を経て)1991年 同 (物質工学科)教授 1993年 京都大学化学研究所へ転任2006年 京都大学名誉教授同年から2009年までマプア(Mapua)工科大学(フィリピン,マニラ),マヒドン(Mahidol)大学理学部(タイ,サラヤ)客員教授を歴任研究分野高分子科学,特にゴム材料科学を中心にソフト・マターの構造と物性研究とその機能性材料への展開.

「2013年 『天然ゴムの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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