生きる意味―人生にとっていちばん大切なこと

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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877232320

作品紹介・あらすじ

アドラー本人の原著、最後の名著『Der Sinn des Lebens』邦訳。
人間が生きる意味とはなにか?
自分がとらえる「生きる意味」と、社会が自分に求める「生きる意義」は必ずしも一致しない。この不一致が精神疾患を生むこともある。アドラーは細かく明確な分析を行って両者の関係に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 「生きる意味」という重々しいタイトルの本で、劣等コンプレックス、育てにくい子供たち、性的倒錯者たち等、15の章で構成されております。私は哲学や心理学について学生時代に少し勉強した事がある程度ですので章によっては難しく感じました。

  • 最初はとっつきにくいが、慣れてくると
    要点がわかってくる。

    つまり
    共同体を大事にすると言うこと。

    1番最初に読むアドラーの本としては、
    あまり向いていないかもしれないが、
    嫌われる勇気やって100の言葉など
    初心者向けの本のあとに読むと、
    あー繰り返し言ってることなのだとふに落ちる。


    1自分と世界をどうとらえればいいのか

    自分のものの見方で行動がきまっている



    3人生の3つの課題に出会ったとき

    他者との生活
    仕事



    これを解決できるのは
    共同体感覚を十分にもつ人間だけ

    甘やかして育てられるのは×



    4肉体と精神はいかに影響しあうのか


    肉体も精神もバランスを取る努力をしている。
    精神のバランスは特に脅かされている。
    激しく動く感情や強い興奮は
    必ず体のバランスに影響を与える。


    ①神経症患者にはよく身体器官の劣等が見つかる。
    ②身体器官に問題がある場合
     必ず生殖器にも劣等があることが予想される。


    5体形、行動、性格


    どんな行動も人格全体から生じ、
    その中にライフスタイルを抱えている

    また、生まれつき体に劣等、つまり形状の不足があることで劣等感が非常に大きくなって精神が非常に緊張する。



    6劣等コンプレックス

    人には劣等感がある。
    しかし劣等感に反抗せずにいられない欲求は子どもからある。

    人間の肉体もや精神が完全に成長するのは
    共同体に個人が適応し、努力、貢献しているとき。

    個人と社会がどの方向へ発展するかは
    どのくらい共同体感覚があるのかによる。


    共同体感覚が不足すると
    人生のあらゆる問題に対する準備が足りなくなる。

    準備が足りないと
    肉体や精神の劣っているところ、
    自信のないところがさまざまな形で現れ、劣等感へつながる。

    体の異変が起きるのも
    共同体感覚が足りない時。




    7優越コンプレックス

    共同体感覚が足りず、
    勇気のなさが見え隠れして敗北の恐れがある限り
    優越を目指す努力は
    個人を危険な方向に押し戻す。

    人生の課題からの後退を
    負担を減らすものとして味わったり
    他者よりも優った特権として体験したり。


    8育てにくい子どもたち

    育てにくい子は共同体感覚が欠けている。



    9甘やかされたひとの架空の世界


    人生の課題の解決の具体的な解決

    ①思考、感情、行動が永遠を眺めるような目で見たときに正しいといえること

    ②共同体の幸福がしっかり解決に含まれていること


    甘やかされると
    いつも、自分中心で
    もらうばかりで与えないのが当然だと思うように


    性格は生まれつきではなく、
    ライフスタイルとの関係がある



    10そもそも神経症とはなにか


    過敏、短期が特徴。
    理解と責任があるから神経症になる。

    神経症とは、
    より大きな厄介を避けること、
    見せかけの価値をなんとか維持するためにあらゆる犠牲を払うこと、
    そして、同時に犠牲をせずに目標を達成したいと願うこと。

    これは、ありえない。





    11性的倒錯者たち

    使用の心理学
    人は持っている物ではなく
    それをどう使用するかに関心がある


    (⇔所有の心理学)




    性的倒錯では
    歩幅の狭まりが目立つ


    距離を取ったり
    歩みを遅らせたりして
    時間を空費してる時
    どんな克服の問題が頭にあるのか
    何で満足すれば克服したのかが読み取れる

    ごまかすことで
    気弱は緊張を克服しようとすることも



    正常な行動形式とは、
    問題を全体として解決するために立ち向かうこと



    社会とのつながりは
    2〜4歳のころに社会と接触する感覚をどれくらい
    育てられるか


    当人に準備のない行動形式に対しては
    抗議せずにいられない。

    つながる力が不足する
    強いきっかけは甘やかし



    12いったい「自我」とはなにか

    記憶はすべて
    ライフスタイルや自我が、印象を加工した結果



    13母親と父親が子どもの成長に与える影響

    母親は共同体の入り口




    14白昼夢と睡眠時の夢

    白昼夢のほとんどは
    共通の感覚(コモンセンス)から多少離れて優越という方向へ向かう

    人は劣等感の代償を目的として
    空想の中で具体的な方向をとる

    睡眠や夢の世界は起きている時の変異であり
    起きている時の世界は夢の変異


    どんな夢の状態にも外的要因がある
    目の前の問題を主観でどのくらい困難に感じているか共同体感覚をテストする。
    またそれが重苦しいために夢を見る。



    15生きる意味とは何か


    共同体感覚を育てる
    人類全体の理想的な形のこと。

  • 題名に惹かれて読んだ。
    症例がいっぱい記載された心理学の本でした。
    生きる意味は人類の幸福に貢献することに納得した。
    「貢献しなかった人間は、何も残さず消える、肉体も精神も消え去って地球に飲み込まれる。宇宙の現実と調和できずに絶滅した動物と同じ、残酷な法則がある」ということに少なからず衝撃を受けた。
    印象に残った文章
    ⒈ 生きる意味を問うことは、人間と宇宙の関連に着目した場合にのみ、意味と価値があります。
    ⒉ わたしたちが失敗と呼んでいるものはすべて共同体感覚の不足である
    ⒊ ずっと先の未来、人類が十分な時間を費やしたころには、共同体感覚の力があらゆる外部の障害に打ち勝つと期待してもいいはずです。そのころになれば、人間は呼吸するように自然に共同体感覚を示すでしょう。それまでは時間をかけて共同体感覚を育てなければならないことを理解して伝えていくしかないでしょう。

  • アドラー1933年(63才)の著作。
    劣等感によって前進する、共同体感覚の大切さ、ライススタイル、劣等&優等コンプレックスなど、目的論の使用の心理学でお馴染みの用語は、さすがの論文で、器質の劣等、甘やかしなどによる症例の改善を目的とした医療や教育での取り組みだということがよく分かった。
    セルスケアの可能性について意識して読んだが、ピンポイントで響く言葉はなかった
    19-6

  • アドラーの本、嫌いではないけれど。
    やや旧弊の型どおりの精神分析という気がした。章題にある問いかけの答えが必ずしも本文中に明示されておらず、症例はさかんにあるが、求めている答えはそれではない、というはぐらかしが多い。

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著者プロフィール

1870年‐1937年。
オーストラリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイトおよびユングとともに現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立し、個人心理学を創始した。実践的な心理学は、多くの人々の共感を呼び、アドラーリバイバルともいうべき流行を生んでいる。

「2022年 『人間の意味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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