人間の本性: 人間とはいったい何か

  • 興陽館
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877232511

作品紹介・あらすじ

Aアドラーの代表作。
その前編。

人間の本性を知れば、世界は驚くほどシンプルだ。
心理学の巨匠アドラーが平易な言葉で饒舌に語った
人間の幸福論。「人間の本性」を詳細に明らかにしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 難しかった。自分にも当てはまる所があって、ドキッとした部分もある。だけど、文書の訳?が難しくて、寝る前に読むと、涙が出るくらい眠くなってくる…。
    題名に惹かれて読んでみたけど、人間の本性はわからないまま…。

  • 久しぶりの翻訳もの。医学・心理学の本なのでやはり小難しい訳が多かったが、翻訳ものの中では比較的読みやすい方だった。

    概要としては、大人になってからの人格形成に子供の頃の育ち方(親との関わり方)が大きく影響している、ということをいくつかの実例を挙げながら解説していくようにな流れだった。

    その根底にあるのは、それこそ人間の本性、というか「人間社会で生き残るために人が生まれもった本能」とでも言うべき内容だった。ちょっと、きょうだいがいた自分の子供の頃を、苦い思い出を思いだしながら読んだ。

  • アドラー本人の本より、解説書の方が個人的には好み。

  • 文章が、読みにくくて難しかった。。
    人間の本性は分からず…。

  • 日本語の翻訳が、原文をそのまま訳しているのか?と思う不自然な読みにくい文章で、内容が頭に入ってこない。序盤に読むのを辞めた。

  • Alfred Adler著 長谷川早苗訳(2020)『人間の本性』(原題:Understanding Human Nature)興陽館

    p16 幼い子供のころの体験が重要。分離できない全体の一部としてライフスタイルに影響している。

    p32 個人心理学では、精神の現象はすべて目標に向けられている、ととらえる。
    p37 目標が作られるとき、その目標には文化も影響している。子供は人間の安全を求める欲求のまま安全な目標を定める。
    p39 子供の気分は楽観主義と悲観主義の二つの方向性がある。

    p41 人間の共生という当然の論理から、共同体感覚が導かれる
    p42 共生の強制は宗教にもみられる。宗教は社会という形式をあがめることで共同体をまとめる。
    p43 連携は人類にとっても有効、人間の精神には共同体で生きることがしみついている。ダーウィンは単体で生きる弱い動物は見つからない。人間も同じ。
    共生の要求が精神を作った。

    p48 共同体感覚を育てる以外に意義深い人生を送ることはできない。教育学者フルトミュラーの「人間社会のルールに従う」

    p82 自分を他者のように感じる能力は、生まれつき持っている共同体感覚に行きつく。

    p85 もっとも感化されやすく予測されやすい人は共同体感覚が弱まっていない人。最も感化されにくいのは、上昇志向が高い人。

    p120 遊びは教育を補助する。周囲との関係をどのように作るか、周囲の態度、友好的か敵対的か、支配する傾向など人生への適応度が見て取れる。遊びは子どもにとって重要。
    子どもは共同体感覚が強いため、どんなときでもそれを求める。遊びを避ける子供は共同体感覚を育てることに失敗している。

    p150 夢の予言性は、現実と夢の両方に、人の同じ態度が含まれているときに認められる。夢に加勢を求めている。

  • 女性に対する社会の態度や、教育についての見解が、アドラーの時代からそれほど大きく進歩していないように思う。単純に女性議員を増やそうという話ではない。根本を掘り下げる意識が浸透しなければ、本当の変革は齎されないだろう。

  • 100年近く前の講演の記録(おそらくドイツ語)を日本語に直したものって考えると
    読みにくいのもしょうがないのかな…いやーしかし読みにくかった
    アドラーを深く理解するにはなるべく原著に近づいて慣れ親しむのが一番かと思ってたけど
    『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』を何回も読み込んだ方が有意義かもしれない

    「人間に備わった、自分に足りない部分があって安心できないと感じさせる劣等は、ずっと続く刺激として働く」「意志とはまさに、不足感から充足感へ向かう動き」「意義深い人間になるには、共同体感覚を育てて十分に実行するしかない」
    「人間の精神生活は、生まれつきの能力から始まって、目標の影響を受け、その人ののちの性質に育っていく」
    「子どもの性格に遺伝は関係ない」

  • 独特な印象を受けました。岸見先生が書いていた嫌われる勇気のほうが読みやすい。

  • 〈本のまとめ〉
    自分を知り、
    自分の中で何が起きているのか、
    それはどこから生じているのかを理解する。

    人間の運命は、自分の魂のなかにある(ヘロドトス)

    精神世界の個々の現象は、1つの完結した全体として見てはいけない

    人間の精神生活は目標によって決まる

    人間の精神の反応は深く考えて確定したものではない

    進歩の過程を想像すると、共生という論理の起源に行きつきます。この論理は、だれにでも通じる不変妥当性を求めます。普遍妥当性のあるものだけが、道理に合うのです。

    意思とはまさに、不足感から充足感へ向かう動きです

    1人の人間が表現する形を(また集団の場合も)、無造作にパターン化してはいけない

    愛情の欠如はだいたいにおいて厳しい教育につながり、優しい気持ちは全て無視されます

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著者プロフィール

1870年‐1937年。
オーストラリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイトおよびユングとともに現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立し、個人心理学を創始した。実践的な心理学は、多くの人々の共感を呼び、アドラーリバイバルともいうべき流行を生んでいる。

「2022年 『人間の意味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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