神官は王に愛される (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877245085

感想・レビュー・書評

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  • 王×神官
    幼い頃は傍にいた神官が聖虹使という立場になるため、傍を離れたが、王はどうしてもあきらめられない話。
    王が我侭ばっかり言うのは神官が好きだからなんだけど、神官の方は自分が嫌われてると思ってて超すれ違いです。
    なのに神官はもう王様が好きで好きで仕方ないんだから困ったもんです。(恋愛の意味で好きかは微妙な感じで、とにかく王様に忠誠を誓ってんですけど)
    すれ違いまくって、もう最後はとにかく王様が強引に突っ走ってようやくまとまる感じかな。
    言葉遣いもなんだけど、ストーリー展開もちょっとわかりにくいというかしっくりこない部分が正直あります。なんか「え?そうなの?」って感じになるとゆーか。意味がわからなかったり・・・。でもまぁ、楽しめます。

  • 攻め:羅剛王
    受け:冴紗


    ”虹の髪、瞳を持つ物は貴い”伝説のある国の話、、、?(だよね?)
    その虹の髪と瞳を持つがゆえに『聖虹使』となるように神官としての職務を全うしようとしている冴紗は、けれど密かに王である羅剛王を慕っていて、、、。


    吉田先生、初読み。
    付録でこのCDを聴いていて(羅剛王は中井さん)そのファンタジー性は知ってはいたけど、いや、ファンタジーでした。
    そして、気持ちだけを延々と綴って切なさを煽る作品だった。
    もちろん、その世界観や状況などを説明するための描写はあるんだけど、心理描写作戦??あまりにも切なくて、引いた。
    挿絵が高永先生で良かった。それだけで中断しそうになったのを最後まで読めた。


    結論、、、やっぱり、私、こういう独特な世界観のをあえて読まなくてもいいかな、って。いや、別に読んでもいいんだけど、わざわざ今後買ってまではきっと読まない。時間があって読む物がなければ、、っていう基準。

  • 究極の両片想い
    独特の台詞回しでファンタジー感はあるものの、ちょっと読み辛かったです。
    サシャが頑なで徐々にイライラしてしまった。

  • なんだか、もの凄い卑屈な受の冴紗に始終イライラしちゃったんですが、色んな意味で暑苦しすぎる攻の羅剛にもイライラします。
    割と、どっちを見てもイラついてしまったので、中々ページが進まずに参りました。
    やばい……これは外れかも……という思いに拍車をかけたのが文章。
    微妙に読みにくい文章にさらに拍車をかけてくる、登場人物の独特の言葉遣い。端的に言えば古くさい言い回しなんですが、これは読み進めると意外とクセになります。
    王様、23歳なのにどこぞのエロオヤジのようです、喋り方が。

    で、傲慢で短気な攻もあまり好きではない上に、受がこれまた『麗しい、なよやか、華奢、女性と見紛うような』みたいな描写がえんえんと続く……。
    一昔、二昔前に流行ったBLの流れというか……全体的にちょっとレトロなにおいがします。
    とはいえ、展開が丸見えな安心感はたまりません。
    良い意味でテンプレ通りなので、全体通して心穏やかに読めます。
    最後の方になってくると、なんかもう勝手にしてくれという気持ちになるというか、単にすれ違ってるだけのラブラブカップルじゃ……と。
    毒気抜かれて、これはこれで結構面白いんじゃない?
    という結論に至りました。

  • 面白かったです。

    、、、ですが、私的に一通り読了後の感想としては、やや微妙でした。
    幼い頃に出逢った国王と美少年の純愛物語りですが、二人の関係はかなり複雑です。
    この国では虹色の髪や瞳を持つ人は稀で、主人公の冴紗もその稀人がゆえに、大神殿の「聖虹使」となることが運命づけられています。
    一方、王国の王羅剛は、幼時に出逢った冴紗に激しい恋情を抱き、何とかして「妃」にしたいと願っています。
    聖虹使は神聖な存在であり、しかも、二人は同性なので、どうあっても結ばれる運命ではないのですが、王の激しい執着はついにその運命さえも凌駕し-。

    冴紗もまた王を一途に恋い慕っており、いわば二人は相思相愛。ただ、冴紗が虹色を持つ神聖な神官であること、男であることかなどが二人の恋の成就を阻んているのです。
    二人を取り巻く状況は複雑極まりないけれど、最後は多くの障害を乗り越え、王と王妃になれました。
    冴紗が「女性」として王妃になったというオチも良いと思うのですが、何故か、読んでいて、あまり引き込まれるものを感じませんでした
    人気シリーズということで期待は大きかったのですが、ちょっと外したかなというのが正直な感想です。
    この作家さんの他の作品をこの前に続けて数作読みましたが、それらは面白かったので、やはり作品ごとに個性があるので、それが合うかどうかが原因なのかもしれません。

  • 台詞がとても濃ゆい。
    ファンタジーな世界観、攻めが王様なこともあり偉ぶり荒ぶる芝居がかった独特な口調と、お耽美なかんじの表現。慣れれば問題なく、その台詞そのものが面白い。お腰の剣…とか…(お察しください)
    やたらキラキラ儚い容姿で、とある理由から神のごとく崇められている受けのさしゃですが、おしとやかで自虐的な性格の一方、愛を貫き意思を曲げない強さみたいなのもある。巻を進めると破天荒な行動とってたりするので、ただ儚く美しいだけの存在じゃないあたりは好感的。
    あと、高永先生の挿絵は麗しいです。

  • (感想)

    ああっ、じれったいっ!!
    お互いの気持ちが読んで解ってる自分にとって、
    すんなりと先に進まない関係がこんなにもじれったいとはっっ!!

    「ただ相手が好きなだけ!」

    本当にこれだけなんですがね。
    お互いの地位やら何やらで周りに邪魔され、羅剛がイラつくのが凄く解る。

    羅剛の本音も信じられずかわしてしまう冴紗にイラつきつつ
    そんな冴紗に一途に思いを遂げる羅剛。
    無理やりな場面もあったけれど、
    この時点で羅剛の方に感情移入してた部分が多かったので
    ちょっと満足したよ。

    お妃話が上がった時には私も「はっ?!」
    と思いましたがすべては周りだけの行動。
    羅剛にとってのただ1人の妃は冴紗のみ。
    時間はかかったけれど素直になってくれて良かった。

  • 萌えた…!!

    はじまりから、攻めと受けがとことん誤解し合ってて
    お互い好き同士なのに、どこまでもかみ合わないのに萌え(*´∀`*)
    そして、攻めがイイ(・∀・)!!
    わがままで独占欲強くて、受けのこと好きすぎるwww

    シリーズものなので、続きも読んでみたいと思います

  • 王と神官の、本来許されぬ愛のお話。
    こういうの、大好き。

    王への想いを胸に秘める、神官冴紗になりきって読みましたら、泣けました。ファンタジックラブストーリーです。思い切り、この世界に浸りきってみましょう。

  • た、楽しい…‼‼
    セリフ回しも世界観につかればくせになる‼

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著者プロフィール

初単行本は1993年『天にとどく樹』(白泉社・花丸ノベルズ)。
(同書は海王社・ガッシュ文庫で復刊されている)
代表作は『石黒和臣氏』シリーズ(白泉社・花丸文庫)、
『神官』シリーズ(海王社・ガッシュ文庫)など。
シリアスからダークエロス、ギャグなど、その作風は幅広い。
個性豊かで印象的なキャラクターと、ドラマチックな物語展開が魅力。
シリーズ化した作品多数。

「2013年 『アイラ ~許されぬ想い~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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