神官は王を狂わせる (KAIOHSHAガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877245658

感想・レビュー・書評

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  • (感想)

    ああっ、もう邪魔しないでーっ!!
    って思うほどなかなか2人だけの幸せな日々は来ないですね(^^;)
    あって(会って)もすぐにお互いの立場で離ればなれ…

    今回はそんな2人をまた引き離そうとする人物たちが!!
    全ては虹の御子・冴紗を自分の国へとと願う他国の王が招いた戦い。
    勿論そんなことは冴紗に知らせず戦いへと出向くのですが
    羅剛危うしのところで助けに来たのは、弓の名手・冴紗本人。

    戦のことなど知らせてないはずが何故…

    正直私も神官側大嫌いだったんですけどね。
    でもこの神官が取った行動が羅剛を救ったのも事実。
    冴紗には戦のことを知らせるなと言われてた神官ですが
    もしもこの戦で王が亡くなられれば、
    冴紗さまもあとを追うであろうと思い
    冴紗に戦のことを伝えていたのです。

    そしてその戦の場へと降りたった冴紗の鶴の一声?!で一件落着。
    (正直、冴紗の存在が戦を起こそうとする火種にはなりますが
    その存在が間に入ることで戦にはならない気がするのですが…(^^;)

    とにかくこの2人は死ぬまで一緒にいなくちゃいけないってこと!!
    もう誰も邪魔しないでーっ!!(><)

  • タイトルのまんま(笑)。
    晴れて両思いになったのに、神官であり后であるという一人二役状態が
    トラブルを呼び寄せる、の巻。

    せっかく想いが通じ合ったのに、大変ですねえ。
    ストーリ重視でベタベタに甘い分、鬼畜度&エロ度が控えめなのかちと残念。
    次は結婚式編とか。
    どんな横やりが入るのか入らないのか、めっちゃ楽しみです。

    受のモテモテっぷりが、なぜだか『王家の紋章』を連想させる。
    攻視点の巻だったけど、さほどその利点が感じられず。

  • いろいろとカオスなシリーズだということが、2巻目にして理解できました。とりあえず、私のBL的予想の範疇を超えます、羞恥プレイが。
    羅剛さまの凄まじい暑苦しさっぷりが、今回の彼視点により爆裂発揮されてるんですが、冴紗の無自覚淫乱っぷりも『お腰の剣で刺し貫いて』事件によって今回ますますグレードアップ。

    もう、この際どこまでもいっちゃって………(呆)

    みたいな気分になること請け合い。
    本人達はごく真面目にシリアスってますが、読み手の私はもうツッコミどころが満載で、一体どこから突っ込んでいいものやらと悶えてます。

    で。
    肝心の羅剛さま。
    王様としてどうかというのは、今回の戦争によってさらに明確に。
    いやぁ……ここまで間抜けな戦下手な王様が存在してもいいのか。
    しかも戦を収めたのは国王の羅剛さまじゃなくって冴紗さまですよ。

    イザイラ国版水戸黄門ですねわかります。

    冴紗さまにかかれば、3国同時襲撃ですら一言で無血開城レベル。
    覆いと仮面を取って、この紋所が目に入らぬか~!
    とばかりに、虹髪虹瞳をさらし、飛竜にまたがって空を駆ければあら不思議。
    あっという間に、敵国王の土下座が見られます。
    いっそ清々しいです。
    でも羅剛さまの言葉責めは、あいかわらず憤死レベルの恥ずかしさ。
    この恥ずかしさ、クセになります。

  • 羅剛が冴紗たんハァハァしてて浮かれまくってたもんだから、他国が攻めてきてピンチになるお話
    想像通りの展開なのに、最後泣いてしまった~

  • 羅剛王が相変わらず暴走気味でキュンキュンしました。
    冴紗最強

  • 続編でさらに王の狂気はパワーアップしてます!

    今度は羅剛王の視点で、またそれが楽しくて楽しくて。
    聖なる存在である冴紗様を狙って、三国から戦を
    仕掛けられてドンドン緊迫感が増していき、愛する者を
    守る為、決死の覚悟で出陣なんて悲壮感がまた萌え心を
    くすぐってくださるんですね。
    まあその結末+解決策がまさにクライマックスでですね、
    絶体絶命の危機にヒーローを救いにあらわれる
    最強ヒロインってところで、素直でよい子の読者は
    そこで「ああ、なんてロマンティック、神聖にして、
    侵さざるべき存在の冴紗様」と浸らなければいけません。
    お話にドップリ浸っていれば、それは可能です!

    まあタイトル通り「狂っている」というのが本当に
    よくわかるお話でしたが、その狂う訳に読者も納得
    させられてしまうのが素晴らしい。
    さすが最強バカップル。最後の方の
    「初めて会ったあの時に、お前が俺に、未来をくれた」
    この言葉に、じんと心打たれるものがありました。

    何度読み返してもこの世界にひたってしまう
    大のお気に入りの一冊です。

  • 80511

  • 「神官」シリーズ第2弾。あとがきを読んだらさらに続くそうです。私は1巻目の方が面白かったかな、もうあれでめでたしめでたしだったんだから、続編はなくてもよかったな、と。とりあえず第3弾も発売されたらきっと私は読むんでしょうけどね。

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著者プロフィール

初単行本は1993年『天にとどく樹』(白泉社・花丸ノベルズ)。
(同書は海王社・ガッシュ文庫で復刊されている)
代表作は『石黒和臣氏』シリーズ(白泉社・花丸文庫)、
『神官』シリーズ(海王社・ガッシュ文庫)など。
シリアスからダークエロス、ギャグなど、その作風は幅広い。
個性豊かで印象的なキャラクターと、ドラマチックな物語展開が魅力。
シリーズ化した作品多数。

「2013年 『アイラ ~許されぬ想い~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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