悪魔の羽根

著者 :
  • 幻冬舎
3.11
  • (0)
  • (5)
  • (20)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 46
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877281502

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • やっぱ短編は読み応えがなかった
    乃南アサだったけど 不完全燃焼って感じ・・・

    「悪魔の羽根」はちょっと面白かったかな 
    フィリピン生まれの主人公が日本に嫁いできて 夫の転勤で引越しを繰り返す暮らしを始める
    南国生まれの人ってやっぱ寒さには弱いもんかな
    でもワタシも温暖な土地に生まれ育ったから日本海の見えるところの冬は想像もできないな
    やなり辛そう・・・

  • ミステリー系の短編集。
    読み終わって、あれっ?て感じ。ストーリーはいつもの通りぐーっと読ませるんですが、結末がどれもあまりにも浅くて拍子抜け。
    片手間に書いたのかなぁ・・・という印象です。
    気に入ったのは「指定席」に出てきたぺそぺそと泣く、という表現。イメージ湧くわー。

  • 人間ドラマの中にちょっとした謎やサスペンス調の話を盛り込んだ7話の短編集。

    「はなの便り」
    恋人から突然デートをキャンセルされた男性。
    その後、彼女は連絡がとれない状態になり、業を煮やした彼は彼女の住んでいるアパートに行く。
    そこには彼女の従妹だという女性がいた。

    かなり深刻な話?と予想していただけに、ラストは「な~んだ」となる。
    それに、これは設定にちょっと無理があると感じる。
    読み終えて改めてタイトルの皮肉さに気づいた。

    「はびこる思い出」
    梅雨の季節、大切なアルバムがカビで台無しになった女性は何枚かの再生された写真を見ながら夫に家族、親族の事を話して聞かせる。
    彼女は大好きだった叔母が写っている写真を見て、久しぶりに叔母に電話をするが、叔母はとうに離婚をしていて婚家にはいなかった。
    そして、教えてもらった連絡先に次々に電話するも叔母の消息はつかめず-。

    これもかなり設定に無理があると思う話。

    「ハイビスカスの森」
    沖縄の離島に旅行に出かけた若いカップル。
    飛行機内ではだまし討ちのように彼と旅行する事になった事に腹を立てていた彼女だったが、島についてからは人が変わったようにはしゃぎだす。
    所が、思いがけず台風がきて、二人は島に足止めされる事に。
    彼女はたちまち不機嫌になり、彼に八つ当たりを始める。
    そして、彼女は子供の頃経験した恐ろしい出来事を思い出す。

    これも結末は拍子抜けするもので、まるでとってつけたようなものだった。
    それよりも、とにかく、やたら全てを自分の思い通りにしないと気の済まない若い女性の姿に腹が立つ話だった。

    「水虎」
    水泳インストラクターの青年は売れない役者の友人に頼まれて、2週間で彼にスキューバ・ダイビングの技術を身につけさせる事となる。
    今度のオーディションのために必要だから・・・と友人は言うが、彼は以前にもそう言って主人公から水泳を教わり、肝心なオーディションの日に遅刻したという過去があった。

    水虎とは人を海に引き込む、人の舌を食ってしまうという海の魔物。
    そんな魔物と勝手な友人に振り回される主人公の姿が重なる話。

    「秋旱」
    学生の頃、住んでいた地を訪れしばらく滞在する事にした女性。
    彼女はそこで日々、農作業をする男性を見かけ、ある日、思い切って声をかけた所、彼が同級生だった事に気づく。

    「悪魔の羽根」
    フィリピン人の女性は銀行員の夫の転勤により、長年住んでいた九州から雪国に引っ越す事となる。
    そこでの暮らしは雪に囲まれた世界で、南国生まれの彼女にとってその寒さは耐え難いものだった。
    寒さで家に引きこもるようになった彼女は近所の人間からも、家族からもどんどん孤立していく。

    自分のつらさを家族すら分かってくれない。
    雪国にどんどん慣れていく家族に比べ、ただ一人、いつまでも慣れる事ができない主人公の女性。
    それまでは感じなかった疎外感を感じるようになった女性の気持ちが伝わってくる話。

    「指定席」
    職場でまるで空気扱いされている独身男性。
    彼の楽しみは自宅の駅から一つ先の駅で降りて、図書館で本を借り、ある喫茶店の指定席でコーヒーを飲むこと。
    そこには彼の好みのおとなしいウェイトレスがいる。
    しかし、用事で喫茶店に行けなかった翌日、彼女はいなくて代わりに別のウェイトレスがいた。

    最初、あまりに設定に無理がある話やあっけない幕切れの話が続いたので、「何だ、これ?」という感じでしたが、後半にいくごとに乃南アサさんらしいサスペンス調、ちょっと恐い雰囲気の話になりました。
    もうかなり昔に読んだ本ですが、表題作の「悪魔の羽根」が印象的でその話だけはちゃんと覚えていました。
    私も寒いのが大嫌いで大の苦手なので、彼女の気持ちが少しは理解できたからかもしれない。
    「悪魔の羽根」というタイトルがとても印象的でした。

  • まあまあ。軽い感じ。

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877281509/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4877281509.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="悪魔の羽根"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/item/4877281509/yorimichikan-22" target="_blank"> 悪魔の羽根</a><br>乃南 アサ (1997/01)<br>幻冬舎<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877281509/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>決して、天使なんかじゃない――。
    桜、梅雨、台風、雪・・・・・、
    豊かな四季が人の心を追いつめる。
    哀しみ、憎しみ、恨み、後悔――
    あらがえない自然の力に揺り動かされる、日々の営みの泣き笑いを描いた直木賞作家による最新連作サスペンス。

    -----

    フィリピンから日本にやってきて、日本の銀行員に嫁いで十年になるマイラは、新潟へ越して、初めて雪を体験する。灰色の空から来る日も来る日も落ちてくる悪魔の羽根は、快活だったマイラをやがて蝕んで、家族の歯車はゆっくりと狂っていく・・・・・。
    表題作「悪魔の羽根」をはじめ、「はなの便り」「はびこる思い出」「ハイビスカスの森」他全七作品を収録。</strong>  ――帯より</p></blockquote>
    表題作はもちろん、どの物語も日常の泣き笑いである故に切なくやるせなくさせられる。
    いちばんはじめの物語「はなの便り」が大どんでん返し(!)で愉しんだ。</font>

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

乃南 アサ(のなみ あさ)
1960年東京生まれ。'88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。'96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『いちばん長い夜に』『新訳 にっぽん昔話』『それは秘密の』など多数。訪台をめぐる随筆の近著に『美麗島紀行』がある。

悪魔の羽根のその他の作品

悪魔の羽根 Audible版 悪魔の羽根 乃南アサ
悪魔の羽根 (新潮文庫) 文庫 悪魔の羽根 (新潮文庫) 乃南アサ
悪魔の羽根(新潮文庫) Kindle版 悪魔の羽根(新潮文庫) 乃南アサ

乃南アサの作品

ツイートする