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- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877282417
感想・レビュー・書評
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高校生の時、ドリアン助川さんのラジオを聴いていた友人にすすめられて読みました。こんなせつない世界があるんだ、大人になるって悲しいなあと思いました。
ずっと再読しようと思っていて社会人になったばかりの頃に読みましたが、ただのラブストーリーとしてしか読めず、拍子抜けしました。
大人になったということでしょうか。
高校生だった私にまだ知らない気持ちを教えてくれた本です。 -
後書きに書かれていた、白血病に侵されながらも、高校3年生という,本来ならば夢と希望にあふれた年齢にありながら、長期の入院生活を送り、死の恐怖といつも闘っていた。彼女は19歳の誕生日を迎えた一週間後に逝ってしまた。家族から託された手紙や日記には、迫り来る死の予感と、生きることへの断ちがたい欲望であった、番組に電話をかけてきた時の彼女の明るさはなかった、暗闇に沈み込んだ絶望感と悲鳴をあげたくなるほどの恐怖が延々と綴られていた。しかしその中にあっても、生きることの本当の意味を彼女は貫こうとしていた。
…人を愛したい…
その一行が私にどれだけの衝撃を与えたかわからない。死をすぐ近くに予感しながら、彼女は胸の中で愛を育もうとしていた。泣きわめきたくなる気持ちを抑え付け、一人の女性として生きた証をこの世に残そうとしていた。あまりに重く、あまりに鮮烈な彼女の言葉の数々。彼女が愛をもって十九年の生涯を終えたこと。それを作者は世に残そうと書いた作品に心をうたれた。
ドリアン助川著
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