- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877282851
作品紹介・あらすじ
再会は地獄への扉だった。十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る-。山本周五郎賞受賞作から三年余。沈黙を破って放つ最高傑作ミステリー。
感想・レビュー・書評
-
しつけなのか、虐待なのか、老いと、代々受け継がれてきた、トラウマとの闘い。
下巻に続く詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長い…。なかなか話が進まないように感じられてまどろっこしく、途中から流し読みしてしまった。なんとなく不穏な気配にうまくのっていけなかった。
-
登場人物が多いし、時空をまたぐので、やや読みにくいかなって思います。ただ、情景描写がリアルでゾッとする面白さでした。はやく続きが読みたい。
-
トラウマが人生を支配してしまう哀しい話
-
もう、何十年も昔に、もんのすごい本好きの人から、絶対読め、って言われて、もらって、読んだ。
舟越桂の彫刻が良い。
天童荒太、って、演歌歌手みてーな名前だな、って思う。
上下巻あって、ページ数が多いんだけど、物語としてよくできてるので、引き込まれて、イッキに読んだ。
読んでて、重くて、辛くて、感動して、泣いたんだけど、その物語の展開の上手さからくる「泣かせる力」みたいなものが、イヤだった。 -
初めて読んだ時はかなり衝撃を受けた。心を抉られるような作品。
-
いたましい、あまりにもいたましい
舟越桂さんの彫刻作品の表紙が余計になんか怖い…かなしい…
もののように扱われた子どもたち… -
重い…いろんな重い話を読んできたけど、これは桁違いに重いな。
動物のあだ名をつけられた児童精神科の子どもたち。元々の気質で発症した子もいるだろうけど、多くは家庭の要因で心を病んでしまった子どもたち。もしも十分な愛情を受けて育ったらどんな可能性を、どんな未来を生きていたのか、と思うとやりきれない。
この3人が退院登山の時に何が起きたのか、雇われママと虐待母を殺したのはこの3人の中の誰かなのか、優希の弟はこの後どんな行動をとるのか、優希はどうして児童精神科に入院するくらい心が追い詰められてしまったのか、気になることがたくさんある。下巻が楽しみだけど、ちょっと怖い。 -
内容は非常に濃い。
親として、これまで子供に自分の価値観を押し付けてなかったか、など考えさせられるところもあり、自分の生き方として、本当にこれでよかったのかと思うところもあり、そして、今後、どう生きていくのかということなど。
内容は、暗い感じで進み、起こる事件自体もかなり重たいが、登場人物の会話などが軽快で、読んでいて落ち込むこともなかった。また、物語は、子供時代と大人になった現在を行ったり来たりするが、子供時代の話の時は子供時代のあだ名でストーリーが進むなど、構成も分かりやすく、こんがらがることもなく、快適に読めた。
また、ストーリー的にも、えっ、そっち!?みたいな、どんでん返しみたいなものもあり、とても楽しめた。
全2巻