永遠の仔〈下〉

著者 :
  • 幻冬舎
4.01
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  • (5)
本棚登録 : 1999
レビュー : 206
  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877282868

作品紹介・あらすじ

人は救いを求めて罪を重ねる。連続殺人、放火、母の死…。無垢なる三つの魂に下された恐るべき審判は-。「救いなき現在」の生の復活を描く圧倒的迫力の2385枚。

感想・レビュー・書評

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  • 生きていてもいいんだよ。

  • 人から借りて、あらすじを知らないまま読み始めたのですが、ディープです・・・。
    あっという間に上下読んでしまいました。
    本に出てくる登場人物全員辛すぎます。悲しすぎます。
    とても心に重く圧し掛かり、考えさせられました。
    最後は震え、そして涙があふれてきました。

  • 心が揺さぶられた。
    嗚咽しながらボロボロ泣きました。
    フィクションだと分かっていても、読了後は静かに目を閉じるしかなかった。
    それぐらい衝動的で悲しい真実に彩られた心理物語。

    物語の構成と伏線の伏線も見事で騙されました。
    そして最後の伏線も悲しい真実があった。
    でも悲しいだけで終わらせない、子に対する母親の愛情が見えた伏線で心が打たれた。

    抉るような心に傷を抱えた登場人物たちが、今を生きる心の苦しさと葛藤そして迷いが理解出来る。

    性的虐待、育児放棄、イジメ、身体的劣等感、心の病など、様々な問題を生々しくこの物語で描いているが、
    登場人物たちと同じく子供に受けた心の傷は、大人になっても簡単には消えはしない。
    普通の人と同じように生きようと、もがけばもがくほど現実に苦しむ。

    今、この瞬間にも、それらに悩み葛藤しながら生きている人達がいることを思い浮かべてしまう。

    だからこそ物語の3人には、最後幸せになって欲しかった。
    笙一郎の結末が悲しすぎて泣いてしまう。
    普通に生きたいだけなのに、心の闇や現実問題がそうさせない。
    生きてても良いんだよ。と、私も3人に語りかけたかった。

    ルフィンとジラフとモウルの名前も、悲しい現実だが下巻で名前の意味を理解できた。
    煙草の火の押し潰された痕が無数にあるから、キリン=ジラフ(英語名)だとわかった時に胸が苦しくなった。

    どんな結末でさえ、優希と梁平、笙一郎の、3人の絆と生きた証が残る物語だった。

    今まで読んだ本で同著者の「悼む人」と同じくらい一番心が揺さぶられた物語でした。
    様々な感情が取り巻くが、読めて素直に良かったと思える物語です。



    下巻の個人的なメモ↓

    イフェメラの日記P113
    「ときどきこの世界って、親が大人とはかぎらないってことを、忘れるみたいね。子どものままでも、親になれるんだから。
    親ってだけで、子どものすべてをまかせるのは、子どもに子どもを押しつけてる場合もあるのよ。
    子育ては競争じゃないって伝えるところが、どうしてないの。
    支える道も作らずには、未熟な親を責めるのは、間接的に子どもを叩いているのと同じかもしれないのに。」


    P292の施設長が笙一郎に語る、介護の考え方が新鮮で救いがある。


    P443優希
    「つらさばかりを感じながらも、どうにか生きてこれたのは、いつか、ほめてもらえる日のあることを信じ、それに憧れ、求めていたためだと思う。」


    P490優希(梁平の回想)
    「生きていても、いいんだよ。
    おまえは…生きていても、いいんだ。
    本当に、生きていても、いいんだよ。」

  • たとえ普通に愛されて育っても、人の心には、
    自分の存在理由を問い続ける罪の意識が常にある。
    そして、いくつになっても、親に認められたい
    のが人間というものだと思う。
    だからこそ、この本はたくさんの人の心に響く。
    三人とその家族は、悲鳴を上げたいほど傷ついた
    魂をあらわにすることで
    そのことを拡大して見せてくれる。

  • 次々と明らかになる真実。
    最後まで目が離せませんでした。

    もし、彼らが神様に出会っていたら、何か変わっていたのかな…
    なんて思いながら読みました。
    救いは、ここにあるよ。


    とてもメッセージがストレートな作品だなと思いました。
    核心をぐさぐさ突いてきます。
    やりきれなさは残るけれど、どうか彼らに未来がありますようにと
    願わずにはいられません。
    「嘘」の優しさではなく、「真実」の傷を選ぶ勇気も必要なんだ。

  • 全体を通した雰囲気がとても良い
    最後まで張り詰めた雰囲気が続き、一気に読破できる
    読み応えがあり、大満足

  • あらすじ
    人は救いを求めて罪を重ねる。連続殺人、放火、母の死…。無垢なる三つの魂に下された恐るべき審判は-。「救いなき現在」の生の復活を描く圧倒的迫力の2385枚。

  • とてもつらくて悲しい話だった。ニュースで流れる虐待の事件とかも頭をよぎった。親子だからこそ、家族だからこその複雑な関係と感情がより憎悪を増してきたり。他人でも心の底まで信頼できる関係が築けていると、人は強くなれるのだなと思った。

  • 考えさせられました
    トラウマに縛られたとしても、それでも歩かねばなりません

  • 何度も再読するのはつらくなる、でも一気に読まずにはいられない1冊。また舟越桂さんの彫刻の表紙がぴったり過ぎて。天童さんのお話はしっかりした取材の元書かれているので、自分の知らない世界をまざまざと見せつけられてつらい、でもそれを読書として味わえるのはありがたいことだと思います。

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