童話物語

著者 :
  • 幻冬舎
4.15
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本棚登録 : 1275
感想 : 148
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  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877282929

感想・レビュー・書評

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  • 文庫本で読んだので、文庫本で登録している。

    挿画が素晴らしいとのことなので、いつか手にしたい、心の積読。


    …と2年前に書き込みましたが、幸運なことに古書で手に入れました。
    こんないい本を手放した人がいるなんて!とも思うけれど、これも何かのご縁。
    大切に預かることにします。

  • 最初の方は、読んでいてつらくて本を閉じてしまったほど。これでもかと不幸になっていくペチカ。
    おとぎ話なら、主人公は不幸であっても心映えは美しく…というものですが、こちらは人間不信で攻撃的です。
    そんなペチカがどういう風に変わっていくかというのが見どころです。 
    最初の方に仔猫が出てきますが、その仔猫への仕打ちがあまりにもひどくて、そのシーンだけでこの本が嫌いになりそうでした。読み終わった今でこそ、また読んでもいいかも、いや、また読んでしまうかも、と思っていますが、そのシーンだけは読めないかもしれません。 (猫好きとしては耐えられません)
     しかし後からじわじわと余韻がくるような不思議な読後感です。クセになるかも^^;
    ファンタジーっていいなぁ♪

  • 中学生の時に読んで以降、何度読んでも涙が止まらないくらい感動する。初めて徹夜して読んだ本。
    主人公がすごく嫌な性格の女の子だったことも衝撃で、ずっと忘れられない。
    何度も読み返したくなる、私にとっての大事な一冊。

  • 主人公のペチカをとりまく環境は、
    厳しいもので、1日1日を生きることに精一杯。
    理不尽なことも多い。
    そんな、ある日妖精と出会って体ペチカの周りがかわっていく。
    とても描写や心情の変化がわかりやすく書かれているのでついつい感情移入してしまい、読み進めていける物語。
    人は1人では生きてはいけない、そんな風に思わせられる一冊。誰もが旅の途中。人生の中で、どんな人に出会えるかが大切だと感じさせられた。

  • 辛くさみしい過去を送っていた主人公の心がだんだんと人を信じられるようになり、最後は、みんなを救う。
    涙なしでは読めませんでした。

  • ぐいぐいと物語に引き込まれていった。
    こんなファンタジーを日本人で書く人いたんだ・・・
    貧しいが故に心も貧しくなっていく人間。
    でもそんなことはない。
    「誰だって自分が思っているよりすごい人間だよ」
    このメッセージを胸に他人を認め、許し、自分を戒め、
    少しずつ人は変わっていける。
    もう一度読み返したいと思った数少ない作品です。

  • ファンタジーも、かな?
    主人公に共感できないまま、読み進んだが、グイグイ引っ張られた。
    人の心の憎しみが、読んでいて辛かった。
    それでも、話に引っ張られ、どんどん連れて行かれた。
    人は変わることができる。
    きれいごとではすまないことはたくさんあるけど、それでも
    人と関わり続けることで、何か変わっていくことができる。
    読んでよかったし、子どもにもいつか読んで欲しいと思う。

  • 本屋でふと出会ったあの日のことを忘れはしません。
    その日は徹夜で読みました…(遠い目

    とにかく!
    こんなにすばらしいファンタジーはあまりない。
    折しも世界ではハリー・ポッターが話題に。
    いやいやいやみなさん、日本にもこんな素敵な小説があるんですよ?
    当時の知名度の低さに悲しくなり、周りにすすめまくった記憶が。

    涙もろいひとなら5回は泣きます。
    ラストなんて嗚咽ですわ。
    もう何回読み返したかわからないくらい。

    ジブリで映画化して欲しいとの声も多いですが、私としては見てみたい気もするけど、小説の自分のイメージのままそっとしておいて欲しい。

    にしても著者はなぜ他にも小説をどんどん書かないのでしょうか!

  • あなたが一番好きな本は何ですかって聞かれたら、この本以外に思いうかばない。好きすぎてここには書かないというか書けないだろうなと思ってたけど、久し振りに読んだら好きだと再確認したので書く。

    世間の評価とか人気とか文学的ななにかとか心底どうでもいい。ていうか、そもそも、そういうのに左右されるのは『好き』って感情じゃないよね。

    泣きたいときや凹んだときや疲れた時に読む本。そもそも涙腺詰まってるような生活送ってるので、たまに泣くと癒されるもんで。

    生きる支えにはならないけれど、確実に、私が『がんばる』支えになっている本。

    ヤヤさんのセリフは、初見から何年もたった今も特別。きっと自分も、自分が思ってるよりすごい人間なんだって、頑張って思えるようになりたいね。

    誰だって、自分が思ってるよりすごい人間だよ。
    ヤヤさんがそう言うなら、信じたいな。信じられるような人になりたいな。

  • 久々の長編作品のため、ハードルあり。

    世界観に入りきれるまですこし時間を要しましたが、エンジンかかってからは一気に読み終わりました!
    (かかる前は1ページ読んでは1日休み、2ページ読んでは1日休み..3回目どどんっと200ページ進み、止めるタイミングが難しかったです)

    ファンタジー大好きな方へ、おすすめです。

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