すべてがEになる: ISayEssayEveryday

著者 :
  • 幻冬舎
3.33
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本棚登録 : 262
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877283551

感想・レビュー・書評

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  • 大学勤めと小説執筆を両立した人物のweb日記は刺激物だった!


     インターネット黎明期に見かけた、森博嗣氏のWeb日記1998年版が書籍化されていました♪
    『すべてがFになる』『そして二人だけになった』ほか、私が知る森博嗣ミステリィの約9割(10割近いかも!?)は、森氏が大学助教授をしながら著した作品。既読の小説はすべてが興味深いものでした。
     それらを上梓した時期の、多忙な著者の近況報告1年分をまとめたのが、本書なのです☆

     インターネットが一般的ではなかった時代を思い出させる記載が、今となってはノスタルジックかもしれません。メールが珍しがられていたり、サーバの不具合がひんぱんに起きたりします。リアルタイム閲覧とは違う、記録物としての価値が生まれたのでは。
     あとは、停電が多くて大変そう。大学内部の問題らしかったのですが、なぜ頻発するのか謎でした。

     学術研究者の日常ってどんな感じなのかな? という好奇心もそそられて開きました。初めのうちは美術ネタが多かったから「わ~、やっぱり大学の先生だから、こういう方面にお詳しいのかな♡」と思ったりして。
     だがしかしひろし! いつしか漫画とプラモデルの話題に置き換わり、駄洒落と屁理屈が増えていくではありませんか。あまりにも分からない趣味だらけで、笑えてきました……★
     完全に他人事として読めば、ダブルワークと趣味でパンクしそうな、著者の殺人的スケジュールも面白がれました。……と、ひどいことを書きたくなる動機は下記の通りです。

     森氏は、自分が嫌いなものを嫌いだと書いて大勢の人に読ませるのを、悪いと思わないらしいのです。嫌いな理由まで明確に挙げることを心がけているのでしょうか? たとえば、私が俗っぽい魅力こそを支持していたスケルトンのiMacが、悪しざまに書かれているのだ……(深呼吸)。
     自分と違う種類の人ほど何を考えているか知りたくなる。という意味では、目的を果たせる刺激物でした(汗)。

  • 好きな本ベスト1に選んでいるのに感想なしというのもあれなので。

    わたくし、この「I Say Essay Everyday」シリーズは、単行本、文庫、そして電子書籍版を所持しています。ちなみに、森博嗣氏のサイトに毎日アップされていた時代からファンでした。アンテナ登録とかしてた。もうアンテナとか知らん人ばかりなんやろなー。

    なんといっても、氏の独特な価値観や視点がダイレクトに伝わってくることがすべてで、このエッセイによって、価値観や判断基準といった世界の捉え方が根本的に塗り替えられたと思っています。
    勿論、氏はひねくれ者でもあるので、ストレートに書いているケースは稀なのかもしれません。しかし、表現というのはどこかで必ず本人のエッセンスが色濃く入り込むものであることも確かだと思うのです。

    折りにつれて読み返している、まさに座右の書です。

  • 仲の良い夫婦だなー。ほほえましい。今読むと、「あら森博嗣ったらこんなこと言ってる」みたいなことがちらほら。そう思えるのもまた幸せですなあ。
    柳沢教授とのコラボがとてもおもしろい。

  • 森博嗣がはやみねかおるの「そして五人がいなくなる」を読んだことを知ってちょっと嬉しかったです。
    面白かったけど分厚くて読むのにすごく時間がかかりました。

  • ついでにこちらも。森作品の中で2番目によく読んでます。しかしほんとネットなどに疎いので、やっと自分の中のネット知識が、当時に近づいて来たな、ってところです。
    いくら読んでもよくわからいことがあって、一つは森博嗣の仕事量と、一つは「屍鬼」の村の距離感。

  • 森さんのエッセイ♪
    森ドリル付きです(@^w^@)

    ホームページで公開していた日記を更にコメントや漫画を加えて書籍化したもの。

    1998年の日記なので、ブログ本の先駆け的な感じゃないでしょうか。
    更に森博嗣氏が大好きになっちゃいます*゜

  • 2001年10月5日読了。

  • 最初に読んだ森博嗣がこれだった。正直見た目に惹かれた

  • 森博嗣のブログ

  • メモ的な書籍であり、その時代を反映している。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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