ほげらばり: メキシコ旅行記 (幻冬舎文庫 こ 1-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877284152

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな小林聡美さんのエッセイ。
    聡美さんの文章はテンポがよくて元気が出る。

    "行ったことないし"、"暖かそうだし"と
    軽いキモチで決めたという初エッセイにして旅行記の先は
    メキシコ。なかなか情熱的というか、潔い選択。

    16日間でメキシコを6か所移動して、ユカタン半島では
    古代文明の遺跡やビーチなどにも足を延しているけど
    読後に残るのは強烈な小ハエの大群と心が折れそうな料理の数々。
    そして、私は生涯旅行先に選ばないだろう…という想い[笑]

    ハイテンション、フルパワーでピラミッドの階段も
    がつがつ登ってガイドしてくれるセニョール・マヌエル。
    ホテルの中に動物園がある!と嬉々として夜に探索すると
    うさぎ、ねずみ、猿、キジ…。桃太郎と小学校の飼育小屋を
    彷彿とさせる見事なラインナップ。

    メキシコ料理に胃袋が疲れ果て、入ったチャイニーズレストランは
    テレサ・テンが流れ、朽ち果てた箸に想像を越えない料理…。
    ♪つくぅ~してぇ~、泣きぬぅ~れてぇ~♪...........。
    他にも料理はとことん残念感漂う、キツネ目の鉄板焼き、
    デ・ニーロを彷彿とさせ「エビ、スズーキ、カキ、アカガーイ」
    と怪しげな日本語単語を連発されるシーフードレストラン…。

    メキシコの力強さとどんどん疲れていく聡美さん一向[笑]

    そんな中にも、動物たちのシルエットが青く浮かびあがる
    美しい月と満天の星の夜や、そよそよと心地いい風に吹かれながら
    ビーチでのんびりと読書をして過ごす昼下がり。
    と、もちろんステキなエピソードも含まれてるけど
    やはり残るのは………[笑]

    波音が聞こえるビーチで読書なんてステキだなぁ♡
    現地で出会った女の子とのジェスチャー大会をしつつの
    1日のあったかい交流もあったりと、ほんとに楽しい!
    でもあまり行きたいとは思わせない[*´▽`*][笑]

    今も昔も変わらない、心のすっぴん度が高い
    聡美さんの楽しいメキシコ旅行記。

  • 新書文庫

  • メキシーコ、、不思議な国なんだね。
    排気ガスの苦しみって

    何だかわかる気がするわ。

  • 小林聡美が行く、メキシコドタバタ旅話。とにかくライトにさらっと読めるのに旅の楽しさが伝わってくる、そんな一冊。さらっと何か読みたい人にはオススメ。

  • (1997.04.28読了)(拝借)
    メキシコ旅行記
    (「MARC」データベースより)amazon
    メキシコに行かせたのはダレだ。行かせたあんたが悪いのか、行った私がバカなのか。愛と疲労と冷や汗のメキシコほげらばり旅行記。遺跡あり、海あり、古都ありの聡美風ガイドブック。

  • 生きている

    メキシコで生きている

    日本で生きている


    小林聡美さんは、メキシコにいった



    メキシコという国がある

    ある、のだ


    ただ、生きていて、ある

  • 第一に思ったのは、小林聡美ってこんなに面白い人だったんだ、ということ。読みながら何度も爆笑してしまった。

    ただ、彼女の抱いている「メキシコ」のイメージと私のそれとは大いに違っているようだ。
    彼女は、オアハカが1番メキシコらしいと言うことだったが、私は1番オアハカやチアパスがメキシコらしくないと思ったのだった。その国や街の印象は、そこで出会う人によって大きく左右されるのだろう。これは私が南米旅行をしている最中にも思ったことだ。
    だが、自分の軸を持ちつつも、相手の抱いている国や街のイメージを聞くのはとても楽しい。人はみんな抱いている気持ちは違うし、私は他人のそれを聞くのが大好きなのである。
    本を読んでいて、自分が浮かべるメキシコとは違ったけれど、新しいメキシコの側面も見えてまた新鮮でもあった。

  • メキシコ旅行記。

    なのに「メキシコに行きたい!」と思わせる文章がほとんどない…。

    それでも楽しい旅だったんだろうな、ということが伝わってくる。

  • 読んだ。

    女優小林聡美さんのメキシコ旅行記。
    書かれたのは結構前で今の自分と同じくらいの年。

    それだけに?旅や食への愚痴や、現地人への心の中の
    ツッコミがけっこう若い目線で描かれている。

    メキシコ国内を何箇所か周遊して各所でおもしろというか苦い経験を
    したようでそれがはっきり描かれており小林さんのさばけた感じが
    そのまましゃべっているような旅行記。

  • 女優 小林聡美の平成9年初版の文庫本。タイトルは"Forget about it" 「なーんちゃって」「いいの、いいの、気にしないで」の意味。そんな緩い気分で書かれたメキシコ16日間6箇所の旅行記。海外ならでは人、食などのネタが満載。

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著者プロフィール

1965年、東京生まれ。女優。代表作に映画「かもめ食堂」「ツユクサ」、テレビドラマ「やっぱり猫が好き」「すいか」など。主な著作に『ワタシは最高にツイている』『散歩』『わたしの、本のある日々』など。

「2023年 『ぱっちり、朝ごはん おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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