愛の工面 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 98
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877284275

感想・レビュー・書評

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  • 登校拒否を続けた彼女は、父親が買い与えたカメラを覗いて初めて世界と接することができた---------。それから夢中で写したものは、死骸、男の背中、自らの裸体・・・・・。写真家になった彼女と、出会った若い作家との穏やかだが断崖のように危うい愛。精神の成長を記録した鮮烈な最新小説に、著者による写真を付した新・芥川賞作家の衝撃の世界。

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    恋愛小説であり写真論でもある。カメラをもって街に出よう。

  • 女流写真家の物語。それぞれのエピソードと、挿入される女性の写真が独特の雰囲気を生み出す。物語と写真の双方を鑑賞できる。

  • 時折、辻さん本人が撮った写真が入っていて、不思議な魅力を感じて手に取った一冊です。
    ある女性写真家の話で、フィルターを通して広がる彼女の世界が描かれています。

    撮る側と撮られる側。
    彼女の、そして辻さんの、写真に対する、被写体に対する愛情が感じられる一冊でした。

    「男の背中」の写真展、見てみたいなと思いました。

  • 南果穂さんの自然な写真が好きです♪

  • 自分を取り囲む世界と対等に向き合うためにカメラを構える写真家の〈私〉と、作家である〈彼〉との微妙な関係を綴る。
    登場人物について、外見などの描写が全くなく、精神世界を描くことに徹しているかのよう。解説には「写真論に重ねられた恋愛小説であり、恋愛小説の構造を持つ写真論」とあるが、この文体と作品世界は、論というよりもむしろ、どこか詩的なものを感じる。
    辻氏の手による、元配偶者の南果歩さんの写真が満載。う~ん、切ない。

  • 恋愛のあとに、一生懸命さらっとしようとしている感じがした。

  • (2011.1.23)

    一人の写真家の女性の話。

    その女性は、小さい頃、人付き合いが苦手な少女だった。そんな少女に父親が買い与えたのが一眼レフだった。
    その後彼女は、レンズを通して人とコミュニケーションを取るようになった。恋人とも同様に。
    そして写真家になった彼女。写真を撮ることの意味、被写体への思い、そして彼とのこと。

    小説にしては珍しく写真が所々に挿し込まれており、内容もありありとしていている。

    「大切なのは、カメラマンがどれだけ被写体を愛しているか、だ。」
    「愛がなければ、本当の写真は撮ることができない、と私は断言する。」


    最近一眼レフを買ったところだったので、ちょうどよく、読んで良かった作品だった。

  • UGANDA holded
    BCID: 641-6472499

  • 小説と写真の融合。なかなか良い組み合わせだと思います。

  • 手巻きのカメラ買いました。

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著者プロフィール

辻 仁成(つじ ひとなり/つじ じんせい)
1959年生まれ、東京都出身。ミュージシャン、映画監督、小説家。1985年にロックバンドの「ECHOES(エコーズ)」ボーカリストとして活躍。2003年に渡仏し、拠点をフランスに置いて創作活動を続けている。
1989年『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞し作家デビュー。1997年『海峡の光』で第116回芥川賞を受賞。1999年、『白仏』のフランス語翻訳版で、フランス五大文学賞の一つフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。
ほかの代表作として、映画化された『冷静と情熱のあいだ Blu』『サヨナライツカ』をはじめ、『右岸』『ダリア』『父 Mon Pere』など。

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