リアルであること (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.26
  • (3)
  • (5)
  • (26)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 82
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877284305

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 新聞や雑誌などに発表された、比較的短い著者のエッセイをまとめた本です。

    本書の全体を通して一貫しているようなテーマが存在しているわけではありませんが、それでも著者の思索のスタイルには、なにか変わらないものが存在しているように感じられます。それは、現代を生きる人びとのなかにひそんでいる、いまだ明確なかたちにならない宗教的なものへ向かおうとする胎動をすくいとり、それらのあいだを軽やかに駆け抜けながら、動かしがたいように見える現実に揺さぶりをかける試みということができるかもしれません。

    宗教と呼ばれているものの内実に触れることは、なにか現実と鋭く対立するような理念的な世界に赴くことではないのでしょう。多岐にわたるテーマをあつかう本書が読者に示そうとしているのは、現実のただなかにいわば散種されている差延的な運動に目を向けることなのではないかと思います。

  • 私たちは「莫妄想」を本性とする民族なのであるから、はしかのように宗教に走るよりも、妄想としての宗教を越える、「リアル」の思考にこそ、その本領を発揮するはず…

  • 病院の待合中に偶然出逢い、手に取りました。
    そしたら二時間も待たされ、結局読破。
    古い事言ってるなーと思ったら、
    やっぱり古い本だった。
    今のこの人に逢ってみたいなー。
    これからやってくる本当の21世紀は
    もっと素敵なモノになりますよ。

  • 思想家の視点。語り口は優しいが、文化的なバックグラウンドがないのでイメージが付きにくかった。

  • 弛緩は救い。

  • 二十世紀に書かれた本なので、世紀末な匂いがプンプンしてた。
    「概念の復活」なんて、興味深かった。

  • けっこう昔の本だけど、面白く読めた。
    ダライ・ラマってすごいですね。

  • 中沢に出会った本。「宗教と広告、近くて遠い関係」が秀逸。地下鉄サリン事件から二年後に刊行されたこともあり、今回の震災後の危機的状況にあたっても参考となる思考もある。

  • この人の文章はとにかく面白くて読み進めてしまう。ときどき藤原新也とごっちゃになるときもあるけれど。(06/9/4)

全9件中 1 - 9件を表示

プロフィール

中沢新一(なかざわ・しんいち)
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学野生の科学研究所所長。思想家。
著書に『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『大阪アースダイバー』、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数ある。

リアルであること (幻冬舎文庫)のその他の作品

中沢新一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島 由紀夫
ヴィクトール・E...
中沢 新一
梶井 基次郎
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする