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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784877284534
作品紹介・あらすじ
主婦のジュンコは、眠る大切なマリカを見つめて機中にいた。多重人格のマリカの願いはバリ島へ行くこと。新たな祈りと魂の輝きにみちた小説に、著者が訪れたバリで発見した神秘を綴る傑作紀行を併録。
感想・レビュー・書評
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多重人格になってしまったマリカと向き合うジュンコ先生。
重い内容だと思うんだけど、ジュンコ先生とマリカがそれぞれ淡々と語る感じで、絶望的と思える未来さえ少しは明るい事もあるよと期待できるように終わる感じが良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
よしもとばななのベスト。
何回よんだかわからないくらい、何度も読んだ。
で、そのたびに気持が洗われます。
世間的な評価はいまいちなのかもしれないが
(なんでブクログNoImageになってんだよ!!)
私の中ではベストなのです。
好きなのはオレンジ。
マリカを守るためだけにいきた、まっすぐで、強くて、賢くて、きれいな、オレンジ。
マリカもジュンコ先生も同じこと言っていたけど、「普通の人間」ではありえない関係。だからこそ、惹かれるのかな。
オレンジは、マリカが作り出したものではなくて、やっぱり、存在して、悩んで生きた、「人」だと思いたい。
おれは、なんかわかる気がするんです。
つらい経験をしたマリカが、いろんな人に中から支えられるようにしてじゃないと生きていけなかった。
オレンジだけじゃなくて、ペイン・ハッピイ・ミツヨに囲まれてつらい世界と向き合ってもらわないと生きていけなかった。
自分の中の感覚と照らし合わせると、マリカの周りにいる人たちみんなが、マリカなんだな。
あんまりうまく言えないけど。
っていうか全部は言わないけど。
ということで、ブクログで3位まで登録する欄があって、「マリカのソファー」はその2位に登録します。
絶対おすすめ。 -
「マリカの永い夜」改題
「永い夜」ではジュンコ先生が精神科医だったが 患者と旅行などコンプライアンス的にアウトだったのだろう
成長を見守り温かく包み込む主婦に変更されていたのと ソファーの存在もあり「永い夜」よりも作品に温かみが増していた
個人的に好きな話
バリ島日記は当時だから許される無礼講の数々も垣間見れる -
いつ読んでも絶対泣いてしまう。 心が洗われるとはありきたりな表現だと思ってたけど、こういうことを言うんだなと思った。
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新幹線でほぼ4時間分
第一部は、多重人格を治療中の少女マリカと彼女に残された最後の人格の少年オレンジ、そして彼女(彼)を10年来支えてきた元医者ジュンコでバリを訪れる話。第二部は、第一部を綴る上で作者が仲間たちと訪れたバリの思い出が日記になっている。
バリの明るく澄んだ風景とマリカあるいはオレンジの暗い過去や鬱屈とした心とのコントラストに引き込まれる。バリでの旅を通して、だんだんと心が解れていきジュンコとマリカの関係性が医者一患者ではなく人間一人間になっていく。
その過程で自ら離れていく第二人格オレンジもまた魅力的な登場人物だ。マリカを外界の恐怖から守る姿はまさに王子様そのものだった。オレンジがマリカの第二人格として過ごす最後の夜、エメラルド色のプールで泳ぐシーンは何度も読みたくなるほど美しかった。
追記)改定後は「私」が精神科医ではなく、主婦になっているようです。
第二部では、第一部で描かれた場所やものを作者たち目線で楽しめる。風景の描写が美しく、実際にバリに行っているような気分になれる。バリの濃い森の空気、神秘に富んだ風土を私もいつか体感したいと思った。 -
ゆるーく読みたい時に、良いと、個人的には思いました。
バリに行ったことがないので、そうそうそんな感じと共感できないのが、悔しかったです。
海外に旅行行きたいなと思いました。 -
マリカの永い夜 バリ夢日記
2016年に初めて読んでから繰り返し読んでいる作品
ウブドで過ごした日々が思い返される -
マリカのソファーであったこと、出会った人や出てくる場所が、後半のばななさんのリアルな日記のなかで出てくる。一度読んだ本をすぐ忘れちゃう私からしたら、二度反芻できて(牛か)楽しかったなー
バリ島いったけど、私は海の力や山の力、魔力、神秘とかを肌で感じることはなかった。もっと全身脱力できたころにまた行きたい。 -
親からの虐待により、多重人格になってしまったマリカと、10歳年上のジュンコ先生の話。
バリでの出来事がリアルだなと思ったら、ばななさんが実際に体験されてることが小説に反映されてた。
後半はばななさんがバリに行った時のエッセイ。
バリ独特の雰囲気(お寺の神聖さ、湿った暑さ、広がる青空、大自然、ホテルの快適さ、人のしつこさ、優しさ)がよく描かれていて、バリに行ったことある人は懐かしく、行ったことがない人は行きたくなるような文体。 -
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「マリカのソファー」多重人格の女の子の話。
「バリ夢日記」いいことばかりのガイドブックと違って辛辣なことも書かれていて、旅行前後に読むと楽しめると思います。
でもこの二つが一冊に入っているのってなんか変な感じがします。どういう意図があるのかなぁ? -
多重人格のマリカとその近所に住むジュンコ先生が一緒にバリに行く。物語はとてもゆるやかに進行して分かりやすく面白かった。
天国のような島と、一時の思い出。わたしもこういう旅をしてみたい。
第二部は吉本ばななのバリ旅行記。
まるで青春のような友達(?)との旅行記は、とても楽しそう。 -
「マリカを守りたい。僕等はそのためだけにきたんだ。そのためだけにいるんだ。」
幼い頃から両親に虐待され、心を閉ざし多重人格という心を持ってしまったマリカ。
マリカの面倒をみているジュンコは、彼女の希望に添い、医者の反対を押し切って、マリカをバリ旅行に連れていくことに決めた。
マリカの人格の1つである少年オレンジ。
ジュンコはオレンジと会話するうち、彼の存在の確かさや、彼の想いに触れていく。
『そう、あなたを故郷の国につれていってあげる。
あなたが望む世界じゅうのどんな国にでもつれていってあげる。
髪にきらきら光る髪飾りをつけてあげる。
大きなお城をたてて、死ぬまで一緒に住もう。
ぜったいに、ぜったいに、おたがいいをみすてないでいよう』
多重人格という難しい問題を描きながらも、決して重くなりすぎず、爽やかで、怖いほどに綺麗で、時に恐ろしいくらいのバリの風景と溶け込みながら、最高の作品に描き上げた吉本ばななの最高傑作。
バリの匂いと
虐待の悲しみと
自分の中の人格とのかなしいほど純粋な恋。
すべてが夢のようで、消えていってしまうけれどそれでもそこに残る、明日への可能性と思い出が、読んだあともわたしを前向きな気持ちにさせてくれた。
いままでのばなな作品の中で一番好きかも。
後半は、バリ取材旅行のエッセイ。
写真つきで、綺麗で、とてもバリにいきたくなった! -
吉本ばななという人は本当に澄んだきれいな魂の持ち主なんじゃないかと思える
この人の作品は死を題材にしていてもなぜか暗くも重くもない小説が多いからなんとなくとても澄んだパワーを持った人な気がしていたけど
これを読み始めて、この小説風に言うと
“魂”
魂が澄んでいてきれいなんだろうな、と思いました。
2010.12.1 -
前半は、多重人格マリカと共にバリ島へ行く小説。おもしろい設定で、人格の1人である「オレンジ」との会話が印象深い。神秘的なバリ島で、マリカが少しずつ自分を取り戻していく一方で「オレンジ」などの多重人格が消えていく。最後は不思議ともの悲しさが残る。この余韻が良かった。
後半は、吉本ばななさんのバリ旅行記。あぁ、このように体験したことを小説に盛り込んでいるんだ、と小説の裏側を見ているようでおもしろい。特に、本当か作り話か、吉本ばななさんの「夢」の話が印象的だった。これは神秘的なバリ島が起こせる技なのか、それとも吉本ばななさんが何か霊感のようなものを持っているのだろうか、私も実際に訪れてみたくなった。 -
物足りない感じがした。バリでの行動や日記が同じ事の繰り返しで少しあきた
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バリに本当に行った気分になるリアルな表現が素敵でした。
マリカのソファーはオレンジとのやりとりも心に残っている名著です。 -
2.5
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バリへ旅行しようと思って買った本。
コロナ禍でバリ行きがなくなって忘れ去ってた。
なんとなくで読み進めてたけど、行ったことないバリの雰囲気を感じれるような気がして、するすると読めた。
じゅんこ先生とマリカの愛情を持った関係に泣きそうになって、なんで泣いてるんやろうと思ったりした。
著者プロフィール
吉本ばななの作品
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