果たし合い (幻冬舎アウトロー文庫 O 2-4)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877284824

感想・レビュー・書評

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  • 上司が貸してくれた本。筆者はまあ、ある世界での超有名人であるのは承知の上で、随筆の達人であるとの推薦だった。
    一つ一つのお話は、随筆にしてはそれなりのボリュームで、最初少し戸惑ったが、いや、なんとも読ませる。ネタばれだが、これはある雑誌に連載した作品集。よって、あるものがお題になっている。ただ、そのお題に寄りかかった話ではなく、ひとつひとつの話が、しっかりとした構成を持ち、かつ、筆者の巧みな文章力によって、ものすごく読み応えのある作品になっている。プロの文章力とはこういうものかと感服した。
    随筆のような体裁だが、一つ一つが優れた短編小説の趣をなし、珠玉の私小説集といってもよいと思う。幕末歴史ファンとしては、中でもとりわけ土佐藩堺事件の話がもっとも印象に残った。

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著者プロフィール

団 鬼六(だん・おにろく):1931年滋賀県彦根市生まれ。57年、文藝春秋「オール讀物」新人杯に「親子丼」で入選。執筆活動に入り、SM官能小説の第一人者となる。89年に断筆宣言。95年『真剣師 小池重明』で執筆再開。代表作に『花と蛇』『不貞の季節』『美少年』『落日の譜――雁金準一物語』『死んでたまるか――団鬼六自伝エッセイ』『一期は夢よ、ただ狂え』、秘書を務めた長女・黒岩由起子との共著『手術は、しません――父と娘の「ガン闘病」450日』ほか小説・エッセイ・評伝等著書多数。2011年逝去。

「2024年 『大穴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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