女子高校生誘拐飼育事件 (幻冬舎アウトロー文庫 O 13-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877285135

作品紹介・あらすじ

誘拐犯の自宅に監禁された十七歳の女子高校生はいかにして性の虜となったのか?しかも逃げる機会はあったのに、少女が逃げなかったのは犯人への恐怖か、憐憫か?「淫獣」とまで呼ばれた中年男の克明な犯行日記をもとに、親子ほども違う疑似カップルの半年間の異様な同居生活とそれぞれの不可解な心理の謎に迫る衝撃のノンフィクション力作。

感想・レビュー・書評

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  • 洗脳ってあるのかなと思う。自由恋愛って何だろうか・・・一度レベルを一つほりさげて深く考えてみようかなあ。

  • 極めて異質な事件から、官能部分だけを抜き出した官能小説、という感じ。事件についての掘り下げたノンフィクションを期待していたのでかなり肩すかし。女性作者じゃなかったら色々批判されてたんじゃなかろうか。
    資料となった日記がどのようなものかは分からないが、相応に具体的なことが書かれていたのだろうなあ。強姦未遂で終わっているということは日記の中身を含めて色々考慮したのだろうか。これで5年は軽いように思うが、、、。

  • 松田優作の元夫人のドキュメンタリーなのかそういう小説なのか微妙なラインの作。映画「完全なる飼育」の原作なのかなんなのか。

    冴えない事務機器販売社員が、映画「コレクター」を機に、女性の誘拐を企む。誘拐はまんまと成功し、誘拐した女子高生と性的に繋がれて、不思議な同棲生活が始まる。

    筆致は大したもので、スルスルと全く引っかからずに読めるし、女子高生が岩園に惹かれていって、一方的に嫌悪感を生じないよう描かれているのは、この本の最も優れているところであろう。

    ただ、それだけなんだよね。

    後半は、官能小説のようにセックスの描写が続き、隣の学生が都合よく邪魔しに来たり、岩園の同僚の女性が都合よく誘惑を仕掛けたりと、漫画か小説のように展開するが、深く進行してこない。

    そうそう、「岩園」「邦子」と姓名を使い分けているところはポイントが高いと思う。

    「ドキュメンタリーなのか何なのか」というのは、全体にリアリティーがないのである。まえがき、あとがきあたりで事件の詳細が語られたり、その時代に存在した背景というものがひとつも語られない。

    「テレビドラマに映る父親」のドラマのタイトルや、積み上げられていた雑誌の中身など、ちょっと触れるだけでその当時が生きて入ってくるはずだが、一切がカットされている。「ブルセラショップ」があったのだから、バブルの直後くらい(1990年代初頭)なのかと思いきや、1965年の事件らしい。えー?ワープロとか出てくるんだけど?結局最後の印象は、官能小説だったのか。それでもいいんだけど。

    もうちょっと情報が足されるだけで、ドキュメンタリーでも小説でも、もっと完成度の高いものになったであろう、惜しい作品である。

  • 「整形逃亡-松山ホステス殺人事件」の著者が、女子高校生監禁事件を題材にしてノンフィクション風にまとめあげたもの。本書のベースになっている資料が明快には述べられていないが、もしも、被害者の日記(ワープロで被害者が日記を書いているような描写があるため)をベースにしていたのであれば、本書にあるような監禁された少女の不可思議さという切り口もありえただろう。が、このあたりがはっきりしないので、加害者の一方的な言い分を素材にしたとしか言いえず、およそノンフィクションとは言い難いものとなってしまったように思える。

  • そんな昔にも、こういう監禁事件あったんやなぁ。
    この本は実話を元にした小説であって、かなり脚色されているらしい。ちゃんとしたルポタージュを読んでみたいと思った。
    この本に出てくる監禁された女子高生…ほんまにここまでの感情になるんかな?

  • 一瞬の感情と長期的な慣れは同価値。

  • 「うむ、よくお似合いになります」
    「にやにやしちゃだめ! 奴隷のくせに失礼よ」
    「申し訳ありません。お姿があまりに美しいので――。そうだ、お詫びに私も裸になります」
    「だめだめ、奴隷はそのままでいなさい。パンツを脱ぐことは許しません」
    2013/04/16-04/22

  • なんともいえん。。。

  • 誘拐犯の自宅に監禁された17歳の女子高生はいかにして性の虜となったのか? しかも逃げる機会はあったのに、少女が逃げなかったのは犯人への恐怖か、憐憫か? 〈淫獣〉とまで呼ばれた中年男の克明な犯行日記をもとに、親子ほども違う疑似カップルの半年間の異様な同居生活とそれぞれの不可解な心理の謎に迫る衝撃のノンフィクション力作!(背表紙より)

    ノンフィクションと謳ってはいるが、被害者、加害者への考慮のため、比較的事実は克明に書かれていない

    書かれているのは、被害者と加害者の性的な行動、そして愛の全てである

    だからノンフィクション小説というよりは、官能小説と言ってもよい

    しかし、あとがきで朝山実氏が言うように性描写からだけでも、事件性がうかがえるのは、著者の松田美智子氏の腕と言うべきか

    犯罪は犯罪だが、こういう愛の形もあると思って楽しんで見て欲しいと思う

  • 男性にはお馴染みのw映画の原作。冴えないオッサンが女子高生を誘拐して"飼育"するというオッサンドリームと思いきや実話でルポルタージュ。が、実際読んだら全然ルポルタージュではなくて驚いた。まあどう捉えるかは…。

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著者プロフィール

料理研究家、日本雑穀協会理事、テーブルコーディネーター、女子美術大学講師。一九五五年東京生まれ、鎌倉育ち。ホルトハウス房子に師事し、各国の家庭料理、日本料理、中国料理など幅広く学ぶ。一九九三年より「松田美智子料理教室」を主宰。季節感を大切にした、美しく作りやすい料理作りを心がける。二〇〇八年、使い手の立場から本当に必要なものを考えて開発した調理道具、食器のプライベートブランド「自在道具」を立ち上げる。『季節の仕事(天然生活の本)』(扶桑社)、『丁寧なのに簡単な季節のごはん 松田美智子料理教室「絶対の定番」』(小学館)など、著書も多数。

「2021年 『おすし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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