愛はプライドより強く (幻冬舎文庫 つ 1-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877285814

感想・レビュー・書評

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  • この物語のことを思い出すとき、私はその内容よりも、そこを流れていたメロディを思い出す。
    小説を読んでいるというよりも、音楽を聴いているような、流れを感じる一冊。

    辻仁成の作品の中で、私が最も好きな小説である。

  • 辻仁成の書く恋愛小説の主人公を演じる男は皆一様に優柔不断で情けない。
    言葉は悪いが、分かりやすく言うと、女々しい。

    しかし、そんな今作中のナオトに反感を持ちながらも一方では本質的な共感を抱き、心中罵倒しながらももっと深奥では応援している自分は一体何なのだろうか?

    こんな男は嫌いだ、なりたいもんじゃない、俺はこんなんじゃない、と強く思うのに、どっぷりと作品の世界に浸り漬かっている。
    それはまあつまり、そういうことなんだろう。

著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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