ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 103
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877285852

感想・レビュー・書評

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  • 久々の村上龍作品はとても刺激的で文庫本を開くたびに脳が活性化されて目がギラギラした状態で、かつ腰を据えて読んだ。この作品自体が向現のようなものだと思う。

  • 五分後の世界の続編とはいえ世界観などを生かした別の話として捉えられる。一作目が好きだったから期待して読んだ。なかなかだが一作目の方が好み。村上龍のあまり責任を持たず言うところや、リアリティやイメージを喚起させる描写力が活きる物語。

  • 5分後の世界の続編…だけど、前回程の面白さはなかった。

  • 個人的には5分後の世界の方が面白かった、というか設定が地続きなだけでほぼ別物
    免疫系の詳細で具体的な話を文学に落とし込んだ上にエンタメにしているのはすごいと思うが、暴力!セックス!みたいなのは村上龍さんだなぁと

  • 前作を超える内容だと思った
    免疫システムの比喩は文学的に完成度も高いし、ウィルス学への取材もしっかりしている

  • 2018年、40冊目です。

  • 村上さんの小説ははじめて読んだのですが、結構グロいというか、生々しいですね。

    五分後の世界という作品の続編ということですが、
    前の作品を読んでいない私でも読めましたので
    読む順番は意識しなくてもよいような気がします。

    以下ネタバレ。
    第二次大戦後の別の日本(パラレルワールド)が舞台です。
    そこでは、
    植民地化かつスラム化した日本、
    駐留する連合軍、
    駐留軍にゲリラ戦を挑むアンダーグラウンド(UG)
    が描かれますが、ここが圧巻です。
    そして、占領下の日本のある地区で発生した致死率100%の疫病とその症状。
    その疫病の蔓延をを封じ込めようとする連合軍やUGの軍事行動
    がかなりのボリュームで描かれています。
    ここにグロいシーンや生々しいところがかなりあります。
    現在社会におけるエボラウイルスや中東の問題が一箇所で噴出したような、
    そんな印象を与えてくれます。

    「日常的に危機感をエネルギーにかえる作業を行ってきた人だけが生き残れる」
    というテーマを、サイエンスの観点からも表現しようとしているのはすごいと思います。
    20141130

  • 1により補完説明された世界観

  • 続きである必要があるのか、
    あえて説明くさくなる
    外部の記者目線である必要があるのか、
    と思いながら淡々と読んでいたものの、
    最後にあ、やっぱり繋がっていたんだ、
    と思った。
    全力で生き延びている?

  •  五分後の世界では、第二次世界大戦が本土決戦での敗戦後の日本を描く。本作はその続編だ。

     読み終わって、村上龍は単なるイフを書きたかったのではなかったのだと思った。

     五分後の世界では、日本人の誇りが強調されていた。
     続編の今作では、日本人の覚悟を問われている。

     この作品内の日本人はウイルスに罹患しても生き残るだろう。
     しかし、現代社会の日本人には生き残れるだけの覚悟があるのか?

     それを強く問いかける。


     CNNの記者キャサリン・コウリーはアンダーグラウンドの調査を申し込み、日本人に受け入れられる。
     その条件とは、同行して記録を残してほしいというものだった。

     中国区に所属する旧九州のVIP養護施設区域ビッグ・バンで謎の奇病が発生した。
     目がドロドロに溶け、内臓はどす黒く溶けだし、最期は異常なほど筋肉が萎縮して骨を折って死ぬという未知のウィルスによるパニックが起きている。
     原因調査のため、連合国軍がアンダーグラウンドに
    協力を求めたのだった。

     オールドトウキョウからノウビを抜け、オサカに行く途中、アンダーグラウンドの兵士数人がアメリカ軍の一個師団を全滅させるのをコウリーは見ていた。
     同じアメリカ人が死んでいくのに、不快ではなかった。

     かつての英国領、旧四国を通りビッグ・バンへの潜入を果たす。
     パンデミックは街を地獄に変えていた。


     小説は書くにあたり情報を集めて、自分の頭で理解して、そのうえで新しい着想を得る。
     そんな小説は内容に厚みが増し、読み応えがある。

     ウイルスに関する取材が精密になされている印象を受けた。内容が難しすぎるが。
     

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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