ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 103
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877285852

感想・レビュー・書評

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  • 数年ぶりに再読。

    ウイルスに悪意はない・・・このフレーズがなぜかとても印象的。
    ウイルスは体内に侵入しても、ほとんどは免疫系にやられてしまう。
    彼らも、ただ生きようとしているだけなのだろう。宿主が死んだら彼らも行き場を失ってしまうため、本来望んでいるのは共存のはずである。

    圧倒的な危機感をエネルギーに変換すること・・・さて、自分はヒュウガウイルスを凌駕することができるだろうか?読者は必ず考えることでしょう^^

  • こちらも高校時代に読んでからの二度目。
    『五分後の世界』の続編ではあるが、同じ世界が舞台というだけで登場人物は重複していない。

    今作はUG外の人間であるCNNの女性ジャーナリスト、コウリーがUG兵と共に行動をしながら致死率100%のヒュウガ・ウィルスについて調査・記録していく。
    前作とは全く異なった視点から五分後の世界、そしてアンダーグラウンドを描いている。
    圧倒的な破壊力を誇るヒュウガ・ウィルス、その存在から身を守るためには何が必要なのか。
    言わずもがな、それは著者が現代人に向けたアンチテーゼであり、メッセージである。


    如何せんナショナリストの臭いがしたり、作品から過激的に見られがちだが本来描いている理想はとても美しい。
    それは作品中の次の会話から十分に伝わる。
    これ以上に生きる喜びに何がいるんだろうか。
    そしてこういう箇所があることが私が村上龍の作品が好きな理由の一つである。


    「一番大切なことはなんですか?」

    「自分が一番大切に思う人間と共に、その日を生き延びることです。」

    「二番に大切なことは何ですか?」

    「大切なことを、それを知らない人に伝えることです。」

    「誰に伝えましたか?」

    「息子です。」

  • 実際にありえそうな世界だと感じた。軍事国家で、最初は北朝鮮のような国になったってこと?って思ったけど読み進めるとそうでは無いことがわかる。
    最後に生き残るのは神に選ばれた人間、ということなんだろうか。。。

  • このタイトルを読みたくて、五分後の世界を読んだ。

  • 五分後の世界の続編って事なので読んだけど、1作目とは大分違った。個人的には1作目が良かった。

    圧倒的な危機感をエネルギーに変える作業を日常的にしてきたかって表現が村上龍的でウケる。

  • 猛烈な面白さ。フィクションに思えないリアリティも彼ならでは。

  • UGの世界が恐ろしい。オダギリもそうだけどこのシリーズの主人公はタフ。最後ちょっと切なくなって胸がきゅんとした。
    村上 龍の取材力と知識に変える理解力に脱帽。戦争やウイルスに関する難しい専門用語炸裂ですっごく読むのに苦労した。

  • 5回目

    1.レトロウィルスのように
    2.細胞外マトリックス
    3.エンドサイトーシスで細胞質へ
    4.リソソーム・残骸の街
    5.壊死したミトコンドリア経由
    6.ゴルジ装置・腐乱酵素放出
    7.モリソンホテル・免疫グロブリンの群れ
    8.核酸の中へ・終始コドンの発見
    9.逆転写酵素の秘密
    10.ヒュウガ・ウィルス

  • 一作目と同じ設定で、別のお話。
    理科や、生物なんてほとんど勉強したこなかったけど、分かるよぅに書かれていた。
    物語の緊迫感と迫力ある描写はかわらないけど、一般人記者やウイルスの説明が入ることによって、UG兵士のキレの良さが少なく、、、

    前作をもう一度読みたくなりました。

  • 重い。
    暗い。
    リアル。
    気持ち悪い。

    チョット万人にオススメできる作品では無いけど、ミーの中では結構上位に食い込んでくる作品ナリ。

    まぁでも一つ言うとすれば、この作品の目的が分からない。
    作者が何を言いたくてこの作品を書いたのか、読んだだけではよく分からないナリ。

    ただ話が始まって、そして終わったみたいな。

    いや、面白いは面白いよ。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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