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- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877286293
作品紹介・あらすじ
「ぬえ」とは頭が猿、胴が狸、足が虎、尾が蛇で、鳴き声がトラツグミに似た怪物のことをいう。また、転じて「なんだか分からないもの」のことでもある。この得体の知れないものを、人生の中で、どう理解すればいいのか?歴史と文化に思考を縦横に駆け巡らせ、「本質なき日本」の本質を浮かびあがらせた、深遠で、しかも新しい教養エッセイ。
感想・レビュー・書評
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自然の中に、やねのない、舞台という名の台だけを置いて舞われたものが、雅楽に舞をつけた舞楽という、能以前の最も中心的な芸能で、これは観客と自然が一体になって見る=聞くものだ。風が渡って緑の木の葉を吹き返す、その中に朱色の花房が乱れかかるという、そういう動きが、華やかなドラマの基調であるような、自然の生理が人体生理の基本だったじだいの動きだ…雅楽は風と思った時に、日本の音楽の最初がどんなものかは、分かったような京都がした。
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