イン ザ・ミソスープ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2547
レビュー : 232
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877286330

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ前に 英語で読んだら
    とてもおもしろかったので
    本物はやく読まなくては。

  • 最後、読みながら何度も煩悩、と声に出して言った。
    これを読むと何か研ぎ澄まされたような感覚がする。もう何度も読んだが、その度にまた読もうと思わせる。
    村上龍の文章は読んでいて手触りや味や匂いを感じさせるようなところがある。しかし、徹底的に無味乾燥なところもある。そこが不思議で、魅力だと思う。

  • 外国人観光客を相手に、性風俗ガイドをして暮らす青年・ケンジ。
    彼が謎のアメリカ人・フランクと過ごす、12月29日から大晦日までの恐怖の3日間。

    たまたま出会った相手が殺人鬼だった時、一体どうしたらいいんだろう。
    その殺人鬼が自分の目の前で豹変してサクサク虐殺を始めたら、一体どうなってしまうんだろう。

    とにかくこの「偶然」とか「突然」が恐ろしい。
    突然の偶然にどう対処するか、咄嗟の判断が生死の分かれ目になってしまうという事を、我々は色々な局面で思い知らされてはいるんだけど、実際に身になっているかって云ったら全然足りない。
    場の空気を読んだり読まれたりする事に慣れ切ってしまっている社会が良いとか悪いとかじゃなくて、一度「読む気がない者」が闖入してきたらひとたまりもないって事実を延々と突きつけ続けられる作品。大好きです。

  • 2014.1
    ブックオフ蒲田店

  • アメリカン・シリアル・キラーが海をわたってやってきて
    夜の歌舞伎町で大暴れするB級サスペンス
    その殺人哲学は、現代人の堕落しきった一面に対して
    たしかに正鵠をついているようにも思えるが
    結局はカルト宗教の掲げるそれと大差ないアンチ・ヒロイズムであり
    きわめてドメスティックな世界観にすぎない
    ケンジを「友達」と呼びながら、無責任に去っていくフランクの態度は
    彼のユーモアにほかならないだろう
    闇鍋に毒を入れるがごときユーモアだけど
    真に受けて食っちゃうやつはいるはずだ

  • 2013読了

  • 性のアテンダントと変な外人の客の話。
    一体フランクは何者なのか何が目的なのか気になって読み進めた。言葉、単語が難しい。全体を通して世の中に対してなんだか批判的で救いがなく、ドロドロしていて暗くて重い。いきなり殺戮シーンになったのは驚き。でも残酷な描写が詳しくてよかった。
    フランク、ケンジ、ジュン、アテンダント、風俗、ホームレス、ロボトミー手術、除夜の鐘。

  • 何が正しくて何が正しくないのかすら考えることをやめてしまった人々に対する警告。生ぬるいミソスープ、味噌汁の中の具材に日本人を例える。

    村上さんの、はっきりとした意思表示もなければ国家についての関心もなく、あまつさえ言いようのない寂しさを徘徊でしか消化することのできない現代日本人への嫌悪感や危機感がストレートに出ている気がした。

    俗にいう量産型の人間、それがおかくずの詰まった人形に見える。といった比喩にグっときた。そして、おかくずの詰まった人形ならいくら切り裂いても何ひとつ変わらないってところも。

    ミソスープの中に舞い込んだ白鳥の首元の羽は、まだ具材にするには時間がかかりそう。

    エキセントリックな殺戮シーンが妙に生々しくて気持ち悪いのに、ページを捲るのをやめられなかった。結果気分が悪くなった。けど読んでよかった、と思う。

  • お見合いパブって今でもあるんでしょうか?

  • 恐怖
    怪奇
    憎悪
    嫌悪

    見た事のない景色が目の前に浮かぶ描写がとにかく不快だった。
    そんな残虐な不快さとは裏腹なフランクの冷静な語りが薄気味悪さを倍増させた。
    読み終わった瞬間に全身に鳥肌が立った。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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