イン ザ・ミソスープ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.41
  • (149)
  • (282)
  • (569)
  • (71)
  • (29)
本棚登録 : 2546
レビュー : 232
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877286330

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 英語のタイトル、カックイーですね。

  • どれだけ読み返したかわからない。最高のスペクタクル巨編だと思う。短い作品だけど。腕のいい監督が映画化してくれるといいのにな。ぜひ映像で見てみたい。ハリウッド映画みたいな感じではなくて、もっと生々しい映画化を希望。

  • 「鐘を聞いて確かめてみたいんだ、悪い本能が、BONNOUが消えるのなら、自分の中で何が消えるのか、確かめてみたい」(p.279 l.7)

    読了時の不安と安心の混ざった変な感情。
    こんな感じで泣きそうになったことは
    この本を読んだときだけでした。

  • 初めは、表紙がすごく不気味でなかなか読み始められなかった。

    怖いけど気になるような、ホラー的間隔で読み始めたんだけど、あっという間に世界に引きずり込まれてしまった。

    主人公は外国人向けの風俗系ガイドのケンジ。
    そこにアメリカ人のフランクが依頼してきた、、が、フランクがあまりにも不気味すぎてケンジは嫌な予感を感じる。最近起きた女子高生バラバラ殺人の犯人ではないか・・・など疑心暗鬼になるが、やはりそれは確信へと変わっていく。

    一、二部はフランクが怖すぎる。
    三部ではフランクが自分の生い立ちを語るんだけど、生れた時から殺人鬼みたい、人を殺すために生きてる、、みたいな事を言うんだよね。
    こんなの到底許せないし、理解できないけど、こういう人間もいるんだという認識はした。しょうがないというよりは、なんだかフランクの事が哀れに思えた。

    「この外人に意思を伝えなくてはならない、と思った。何か言うのと伝えるというのは違うのだと初めて分かった。」
    とケンジが思うシーンがある。
    他のやつはフランクに殺されようとしているのにへらへらしていた。フランクがケンジを殺さなかったのは、はっきり「NO」と意思表示したからだと思う。

    私は、負けたくないし殺されたくない!
    誰かに合わせて皆とぬくぬく生きていくのは楽だ。
    でも、自分の考えをしっかり持って生きていけたらどれだけ強いだろうと思った。ケンジみたいに。

  • グローバル化がすすむ中、日本人が世界の舞台で活躍できない、目を背けていたい本質を暴いている・・・ような気がして考えさせられました。
    と、難しいことを考えずとも、村上龍ワールドを堪能できる作品です。

  • 久々に、村上龍を。

    第一部は、サスペンスの様にドキドキと。

    第二部は、グロテスクで気持ち悪く吐きそうに。

    第三部は、何故かフランクのことを理解して。


    イヤミス、のように、(いやまずこれはミステリではないからたとえが良くないが) こう、後味の悪さに気持ち悪くなることはない

    第二部は本当に、吐き気がするけれど。

    ケンジのように、言葉にならない、恐怖と気がつかない恐怖に乗っ取られて、言葉が発せない、動けない様な感じになる。

    その、物語に引きずりこむエネルギーは、やはり凄いと思う。村上龍だなあと。



    そして、第三部では、段々とフランクのことがわかってくる。

    真剣に、生きていない人間を、殺す。

    ブランドで着飾ったり、年収ではかったり、そういうことでしか自分を見出せず、価値を見出せない人間。

    生きるために身体を売るのではなく、退屈な日々の楽しみのために身体を売る娼婦達。

    ケンジは、フランクを責めることが出来るのか、迷い始める

    ケンジ自身もそうだと思いながらも、そういう人間は、おがくずとかビニールの切れ端がつまっているぬいぐるみと同じだと感じるから。



    日々の私と、何が変わらないだろうか、とか思う

    見栄とか、プライドとか、ちっぽけなものに縋って、夢もなく、ブランドを追い求め、ただ日々を眈々と生きて

    それで幸せ、なのかもしれないけれど

    結局、生ぬるい、茶色く濁ったミソスープにつかっているのは、私だって一緒なんだ。

  • 狂気。どこにも安心感は得られず、読み進めほどに息苦しい。
    ケンジの細かい感情描写に引き込まれる。

  • 高校生の時に読んで、衝撃を受けた作品。
    それまで赤川次郎を好んで読んでいた私にとって、一気に読書の幅が広がるキッカケとなった大事な作品。
    近々また読みたい。

  • あとがきを読んでやっと言いたいことがわかったけど、こういう伝え方や表現の仕方しかないのだろうか、と思うぐらい不快感しか残らない。

  • はじめっからどこかおかしい。クレイジー。だからこそ読むのが止められない。そんな文章書く村上龍さんすごいな。
    ”そういうものを見てしまうと、自分の次の行動をイメージする力が失われる。リアルなものが姿を現さない場所でおれたちが生きているからだ。”
    何が正しくて何が悪い?狂ってるのはだれ?正義は?私たちはどの世界で生きているんだろう?

全232件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

イン ザ・ミソスープ (幻冬舎文庫)のその他の作品

イン ザ・ミソスープ 単行本 イン ザ・ミソスープ 村上龍

村上龍の作品

ツイートする