突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年〈下〉 (幻冬舎アウトロー文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877286804

感想・レビュー・書評

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  • ドキュメント映画、「ヤクザと憲法」。
    その映画には俺と同世代でヤクザの組員になった男性がでてくる。その男性が極道の門を叩いた時、唯一手にしていたもの、それが、この本だった。
    本書の内容は、戦後の裏社会を駆け抜けた筆者のスリリングな半世紀。身体で獲得した言葉ならではの熱量に溢れており、あっと言う間に読み終わった。
    この本にでてくるのは
    ・この社会では自分ひとりで生きていくしかないことを肌身で知っている
    ・ハードな原理原則を受け入れて生きている
    ・「男」の「侠」を実践している
    そんな人間である。
    ワイルド・サイドを歩く者たちの物語。自分にまだ歩けるのだろうか、と思った。
    とにかく彼らはみな、格好良かった。

  • 上巻は読み終わっても興味のある60年代学生運動の事が
    沢山書いてあるのでまだ持っておきます…

    下巻は伏見の寺村土建に戻ってからの資金繰り、
    グリコ森永事件容疑者、抗争に巻き込まれ銃撃、
    地上げ屋としてバブルの狂乱に身を置き、
    そして暴対法についてアウトローとしての意見と
    これぞアウトロー文庫か!(笑)

    浪花節で任侠で、勿論全面的に肯定は出来ないけど、
    一本筋の通ったロマンがあることも確かだね~。

  • 会社の破産を阻止すべく奔走するがその甲斐なく破産。用心棒や地上げ屋稼業で食いつなぐが、その後グリコ事件のキツネ目の男に擬されてしまう。

    著者の目を通した戦後50年史は、常に巨大な権力と戦い続ける、孤独で過酷な50年であった。
    登場人物のほとんどが間違いなく悪者なんだけど、一本筋が通っている。その生き様が魅力的で、むしろ憧れすら覚えた。

  • 熱い!!!
    頭も身体も動かして生きるかっこよさ。

  • 清潔でデオトラントな時代は生きにくい。アウトローも引きこもりも表現の方法は違っても根っこの根っこは似たようなものかも。もちろん全部が全部がとは言わないが。

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著者プロフィール

1945年京都府生まれ。早稲田大学中退。父は伏見のヤクザ、寺村組組長。早大在学中は学生運動に没頭、共産党系ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。週刊誌記者を経て家業の建築解体業を継ぐが倒産。半生を綴った『突破者』(南風社、のちに新潮文庫)で衝撃デビューを果たし、以後、旺盛な執筆活動を続ける。佐藤優氏との共著に『「殺しあう」世界の読み方』(アスコム)、『戦争と革命と暴力』(祥伝社)などがある。

「2017年 『「暴走する」世界の正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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