BLACK OUT (幻冬舎文庫 わ 1-5)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 109
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288082

感想・レビュー・書評

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  • "1999年、すでに" と、巻頭の全てに書かれてる。この本は、20世紀末に書かれた。今は2015年。予言は当たっているのかな。若い頃、椎名桔平と山本未来が演じていた、和製Xファイルの様な、ドラマの文庫本。私が若い頃このドラマを見て、逸脱した未来のフィクションに、胸を躍らせたけど、あの頃よりも、現実味を帯びていて、怖くなる。好きです、この本。

  • 不法遺伝子操作、コンピューター・ウイルス、クローン人間・・・
    20世紀末、超高度に発展した科学はついに人類を制圧した。

    科学技術を駆使するテロリスト集団に対し、警察が非公式に立ち上げた科学捜査部。メンバーは、大学理工学部講師と、それを補佐するFBIに留学し犯罪心理学を専攻していたキャリア。

    この本は、平成11年に発行されたもの。
    ちょうどネットの黎明期。日本では、テレホーダイが始まったかどうかという頃でしょう。今はまた違った、コンピューターへの可能性に胸をときめかせていたのを思い出します。
    10年以上前の本でありながら、色褪せない。
    もちろん、当時とは科学も何も状況が違う。それでもこの本を「古い」と一蹴することはできない。科学への憧れという、人類の根底にあるものは同じだからかもしれない。
    SFは、時代を経ても想像力さえあればいくらでも楽しめる。そう思います。

    科学を悪用する者、好奇心を追求する者、人の幸せを願う者・・・
    様々な人物が登場しますが、どの短編も興味深い。
    「利己的な遺伝子」が特に秀逸。ドラマ化もされていたみたいですね。
    怖いながらも、おもしろかったです。

  • 深夜ドラマを夢中で見てたなぁ・・・

    X-FILE系の近未来サスペンス(ホラー)
    話は結構忘れていたので楽しく読めた。結末も結構好きだ。

    一話一話読みきりなので結末が結構あっけなく、物足りない感じも
    した。

  • X-files、ハーシュ・レルム、Fringe、Spec
    題材は違えど、いつの時代でもその時代ならではのSF作品があったわけで
    この作品もそんな作品の一つ。もう10年以上も前の作品ですね。
    DNA操作やマインドコントロール、コンピュータ犯罪など
    これこのまま気合入れて映像化すればFringeに近いものができあがりますw

    まー実際ドラマされているんですが、僕は当時見たことなかった。
    そりゃ当時は存在を知りませんでしたからね・・・。

    で、そのTVドラマは、嘘か誠か、ゲストで1話だけ登場した某事務所のタレントの肖像権のせいで
    DVD化できないとか。あくまで噂です。
    俳優でもないタレントのせいで名作(←多分)を見れないというのは何とも理不尽。あくまで噂です。

    最後の急展開はちょっと強引だと思いますが、
    全体としては科学を題材にし科学者の倫理も描いた作品で、面白いです。

  • 遺伝子解析が可能になったら個人の生まれつきの資質がかなり正確にわかるようになり、データベース管理されたら怖いことになる... 一話一話が短く描写が物足りない

  • 昔、深夜にドラマをやっていたみたいですね。

    さすが、渡辺さんって感じの内容です。

  • ドラマの原作だかノベライズだか だそうですがこのドラマ第一回目を見ることが出来ないんだとかそんなことを聞いたので読んでみました

  • ドラマ化された渡辺浩弐の小説。

    単行本の方では当時放映中のドラマとの兼ね合いで収録されなかった、
    最終エピソードであるFuturity 11とFuturity 12を収録。
    ただし、Futurity 11の結末はドラマとは異なる。

    自分に多大な影響を与えた本のうちの一冊。

    ちなみに、このドラマで競演した椎名桔平と山本未來は後に結婚。

  • 近未来SF。
    ……だったのだけどもう過去になってしまった。
    ドラマ版も良い。
    ラストは初発行のものと改訂版で2パターン。
    改訂版のラストはせつない。

  • 1995年に椎名桔平主演でドラマ化もされたSF犯罪ドラマ。
    主人公の華屋崇一に恋してました(ドラマは観たことない)。

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著者プロフィール

小説家・ライター。1962年、福岡県生まれ。1980年代から、映像・ゲーム業界でライターとしてのキャリアを出発させる。『週刊ファミ通』での連載を経て1994年に刊行された『1999年のゲーム・キッズ』で、本格的に小説家としても活動を開始。以後も、デジタルテクノロジーを題材に未来の姿をシミュレートするSF小説集として〈ゲーム・キッズ〉シリーズを手がけ続けている。本書での取材をもとにした〈ゲーム・キッズ〉シリーズ最新作も2023年内に刊行予定。著書に『2020年のゲーム・キッズ →その先の未来』、『世にも醜いクラスメートの話 渡辺浩弐ホラーストーリーズ』(ともに星海社FICTIONS)など。

「2023年 『7つの明るい未来技術 2030年のゲーム・チェンジャー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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