修羅を生きる (幻冬舎アウトロー文庫 O 15-4)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288273

感想・レビュー・書評

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  • 半分は主人公が実父をモデルだという血と骨で読んだ内容とほぼ同じ。残り半分が自身がタクシードライバーになる前までが書かれてます。実父が獣みたいな人で酷い家庭環境。更に在日朝鮮人ということもあり差別を受けながら仕事環境も酷く、水商売に携わったり、事業を興しても失敗に終わり借金まみれ。それでも昔から文学や詩を好んでいたようで長い間その才能を発揮する場もなく埋もれていたんですね。

  • 群馬県の慰霊碑撤去や福田村事件等知らないでいる事が多いのでこの本も時代背景等勉強になりました。基本的人権の尊重が蔑ろにされる世の中。
    辛い本だが、二度とこの時代に戻らない様、たくましく生きざる得ない人々がいた事を知らなくてはいけない気がする。
    父親の一生も知りたい。
    始めからこんな人ではなかったのではないのかな?

  • 「血と骨」の作者であり在日2世の小説家・梁石日の自伝。現代においてもなお、在日朝鮮人への差別がある中、戦前・戦後はいかほどか。事実は小説より奇なり。筆者、父、母、友人と、誰一人平凡な幸せを手に入れられない。大阪・コリアンタウンも今は観光スポットとなっているけど、暗い歴史があったんだよなあ・・・

  • 11032

    03/31 元は講談社現代新書の一冊として発刊されたという。異色すぎる。

  • 父親をモデルにした最高傑作『血と骨』の原点にして、著者のあまりに凄絶な半生記―破天荒な青春時代。マルクス主義への傾倒。詩への耽溺。事業の失敗。大借金。大阪を出奔し、仙台へ。再び無一文になり、東京でタクシードライバーになる。神をも恐れぬ強大な父親への骨肉の葛藤と、女と酒に溺れた無頼と放蕩の日々を綴る衝撃の回顧録。

  • 作者の自伝。嘘みたいな半生を送っていて、それを淡々と書いている。半生がずば抜けて波乱万丈だから、それだけで十分に物語たりえる。すごい。花村萬月の解説も秀逸。

  • 一時期この作家さんにハマって、いろいろ読んでました。

  • 『血と骨』ちうのは、ほとんど実録だったのですねぇ。ほうっとため息。

    どうなのでしょう?あたくしは面白かったですが、どうやら父があたくしの部屋へ

    入ってこれを盗み見したらしく、ちょっと挙動不審なのよねぇ。うざいの!

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著者プロフィール

1936年生まれ。『血と骨』『夜を賭けて』など作品多数。

「2020年 『魂の痕(きずあと)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梁石日の作品

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