リセット・ボタン (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.07
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  • (17)
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本棚登録 : 269
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288747

作品紹介・あらすじ

大学生の僕は自殺志願者が集まるホームページで、昔の恋人と同じ名前の「荻原ミサ」と出会う。遺書を集中して書ける場所が欲しいと言うミサのために、自分の部屋を提供することになった僕は、次第に彼女に恋心を抱いていく…。人生の夏休みに見つけた期限付きの恋。眩しく輝く彼女は僕の腕をすり抜けていくのか?書き下ろしラブストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公が自殺志願サイトで昔の彼女と同姓同名の書き込みを見つけ、返信するところから物語は始まる。自殺は悪なのか善なのか、それを助ける者も善なのか悪なのか。そんなことを考えつつ、物語り引き込まれ一気に読みたくなる一冊。主題に対して以外とライトな印象。

  • 現代の若者の様子、考え方が上手く表れている作品でした。全体的にあまりドラマティックな感じではなく、淡々と話が進んでいきます。私は死にたいと思ったことはないのですが、主人公と同じように、世の中を冷めた目?で見るような、何にも興味を持たない感覚が少し分かるような気がします。それが何で起こってるのかはわかりませんが、ここ十数年でのインターネットの発達、そしてゆとり世代など、昔にはなかったことも少し関係しているのかなと感じます。

  • う~ん、本作を手に取り、あらすじを読んだ時から「コレは合わないかも」と思いながらも、読み始めましたが、やはり最後の最後まで残念ながら自分にはあまり合いませんでした・・・。大学生の主人公「東」は自殺志願者の集うサイトで、偶然昔の恋人と同じ名前の「荻原ミサ」と出会い、ひょんなコトから半同棲状態がスタートします。‘自殺’という極めてシリアスなテーマながら、どの角度からとらえても、そのテーマに対する真摯な姿勢が自分には読みとれず、無理やり爽やかかつ若者の年代のピュアさで、うまくごまかしている感が否めなかったです。

  • 納得いかなーい!けど最後まで展開が読めず面白かった。たかみさんの恋愛?小説はさっぱりしてて、でも関係性は深いんやなーと思う。

  • 微妙。
    後味の悪い、何かににせて作られたようなお話。
    現代を象徴したものか。。うーん。

  • 大学生の僕は自殺志願者が集まるホームページで、昔の恋人と同じ名前の)荻原ミサ」と出会う。遺書を集中して書ける場所が欲しいと言うミサのために、自分の部屋を提供することになった僕は、次第に彼女に恋心を抱いていく…。人生の夏休みに見つけた期原付きの恋。眩く輝く彼女は僕の腕をすり抜けていくのか?書き下ろしラブストーリー。

  • 切ないというか悲しいというか優しいというか。感想が難しいのだった。

  • 石田衣良の『親指の恋人』に酷似してな。

    自殺志願者のホームページで出会い、始まる淡い恋物語の一冊。

    11話のフェイクは、今の若者と呼ばれる世代にはぴったりの内容だったな。

    心の傷を持っていることが、かっこ良いとされる。何の傷もなしに、のうのうと生きてることがかっこ悪いとされる。
    自傷の美徳とでも云うか。
    確かに、こういう子達は散見されるね。むやみやたらと、病んでてさー自慢。病んでることを主張することが、あたかも唯一の自己存在確認方法のように。


    しかし、この作品が芥川賞受賞作ってのは...

    読了感は、悪くなく不思議な感じ。

  • 再読。
    読了後に不思議な気持ちが残る。
    最終章のタイトルがとっても好きです。
    主人公には共感しかないのだよ。

  • 僕は、自殺サイトの掲示板で元彼女と全く同じ名前「萩原ミサ」をハンドルネームにしている人物を見つける。彼女に興味を持った僕は、メールでのやり取りを試みる。数日後、直接会うこととなった二人の不思議な関係がはじまるが、ミサは遺言を書き終わったら死ぬと言い、ミサに次第にひかれていく僕はそれを阻止しようとする。
    結末まではらはらしながら読みました。  

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プロフィール

いとう・たかみ
1971年兵庫県生まれ。1995年、早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞し作家デビュー。2000年『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞、’06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞受賞、「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。主な作品に『ドライブイン蒲生』『誰かと暮らすということ』『 そのころ、白旗アパートでは』『秋田さんの卵』『ゆずこの形見』『あなたの空洞』など。

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