- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877289652
作品紹介・あらすじ
兄が死んだ。兄は二カ月前から行方不明になっていた。こうなる気がしていた。もしかしたら兄はゆうべラブホテルの天井にぽわんと浮かんで私のセックスを見ていたのかもしれない。
感想・レビュー・書評
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死者やこの世界のあらゆるものの記憶が詰め込まれているホストコンピュータに、アクセスできる能力のある者が時々いる。自分がそういう存在であると気づき迷わずに突き進めるようになっていく。
で、合ってますかね?
2000年頃に出版。私が若い頃の衝撃の話題作だった気がする。ずっと読む機会がなくて今回初めて読んだ。
謎を残して亡くなったお兄さんの話、心理学の話や
あらゆる物や生き物の存在は振動で感じ取ることができることなど、これは物理にも通じる話!と、ワクワクしたり、学術的な複雑な話が入り組んでいてすごい話だと思いながら読んだ。
最後どうやってまとめるんだろう?と思ったら、ああ、、
そうきますか…ちょっと残念。他に方法なかったかな。壮大な話の印象が一気にしょんぼりしてしまったと、私は感じてしまった。読み手に寄るんでしょうが、、、
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すごい、けっこう興味深く読んでる人いますね
うーん、私にはちょっと違ったようです -
イケメン汚物処理業者が出てきたときは、ヤダこの人カッコいいわ、惚れたわ、とか思ったのに、一発屋扱いで泣いた。昔はちょっと世間から見るとおかしいわー、って人は早々につまはじきにされてたような気がするけど、最近では、少なくともオーソリティの方々が表立って差別などしないし、ましてや本の世界では時として光を浴びたりもするんだけども、でも結局世間一般は厳しいわけで、だからこそそのギャップがこういう本を生んだりするんだろうか。そんな御託はともかく、後半に至るにつれて、なんかすごい事言おうとしてるんだろうけど、ぶっちゃけ退屈だったので、やっぱ最初のイケメンを無駄にしたことに不満があったんだろうかな。
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ユキは兄の死をきっかけに、精神を病んでしまったのか、シャーマンの話とかも出てきてスピリチュアル的に覚醒してしまったのか、読んでいてこの世はそんな一面もあるのかもと考えたりして自分のいる現実世界がよくわからなくなってしまった。しかし最後は解体するってそういうこと?と思ってしまう終わりだった。
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村上龍は悔しかったろうなぁ。気が付いたら物語に飲み込まれていた。精神病、鬱病とか自分が知っている言葉で理解しようとすれば陳腐になりそうな話だ。村上龍は薬物を通して自分がわからない世界を見せてくれた。触れていいのか紙一重な所がヤバくいい感じがした。それがまさにユキなんだろうな。
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期待以上に面白かった
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田口ランディさんの本で初めて読んだのが この「コンセント」です。
あと、「アンテナ」「モザイク」と長編3部作と聞いたので続けて読みましたが・・・。
面白かったです。だから他のも読んでみたくなり読んだのですけど。
読みやすいし。
ただ、中盤以降ちょっとしんどかった。
トランス状態な時。私には読むのがしんどかったです。
映画化されると聞いた時は「ウソでしょ?」とビックリしてしまったのですがいかがだったのでしょう?
上記の作品以外にもいろいろ読んだのですが、シャーマンとか神様のお話がよく出てきます。
そういう部分が好き嫌いの分かれるところかもしれません。